一文小説集「夕日」等三篇

文字数 179文字

「夕日」

 今日も夕方の時間が近づいてきたので、夕日が河原の道をぼよんぼよんと跳ねながら、地平線へ急いでいる。

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「伴侶」

 あの日の理科の授業で作った伴侶と今も一緒にいる人は俺だけだと、同窓会で知った。

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「孤独」

「強」のボタンを押したら強い風を吹かせ始めた扇風機を、孤独な老婆が、「いい子だね~!」と言いながら撫で回している。
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