一文小説集「約束」等三篇

文字数 167文字

「約束」

 その老人は、亡き妻との約束で、海へ一個の角砂糖を投げ入れるのを日課としている。

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「非対応」

 天気予報によると明日の雨はてるてる坊主非対応なので、このティッシュは鼻をかむのに使おう。

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「お達し」

 明日の夕飯時に王女が玉ねぎを剥くので、国民全員それに合わせて涙を流すように、とのお達しが来た。
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