小雨の日のプチ笑い
文字数 1,037文字
ある小雨が降る夏の日の事、メイン勢一行はハーモニーシティ内のスーパーへ買い物に来ていた。
【パト】
これで全部だね！
【リズ】
うん、バッチリだよ！
【メトロ】
私たちも確認したわ。【ノーム】
OKだったわ。
一行はメモに書かれた物を一通りカゴに入れ終え、これからレジへ向かうようだ。
【カロ】
しかしこのお店、やたらとクーラーが効き過ぎているように感じますが…。【Z・ジェット】
気のせいやない、絶対寒いわここ！
むき出しの二の腕を擦るZ・ジェット。確かにここはクーラーが効き過ぎているからか、少し寒いくらいある。
基本のトップスがタンクトップ一枚のジェットなら当然堪えるだろう。普段スポーティスタイルなのが、完璧に仇になったようだ。
基本のトップスがタンクトップ一枚のジェットなら当然堪えるだろう。普段スポーティスタイルなのが、完璧に仇になったようだ。
【Z・ジェット】
アカンアカンアカン…。
ジェットの歯が無意識にガチガチ震え出す。
顔色が悪く、微妙に唇も紫に変色し始めている。
【リズ】
…ねぇ、何かヤバくない？【パト】
ジェットさん、大丈夫？
【メトロ】
大変だわ。
【カロ】
早い所精算を済ませて出ましょうか。【ノーム】
その方が良いわね。
他のメンバーは流石に彼の命の危機（？）を感じ、レジへ急いだ。
【Z・ジェット】
はぁ～、生き返ったわ～！！
店の外に出た瞬間、全身に暖を感じ元気を取り戻すジェット。
先程の光景が嘘だったかのように思える。
【リズ】
良かったね、あったかくなった？【Z・ジェット】
おう、この通りや！
【パト】
あ、カロさん、僕も荷物持ち手伝う… ！？
【リズ＆Z・ジェット】
！？
カロの方を向いた3人は、彼女の光景に一瞬言葉を失った。
【カロ】
…あら！私の眼鏡が！【リズ】
ちょっとやだ～、カロさん！（笑）
【Z・ジェット】
ブッ、どないしてん、それ！（笑）
何とカロがかけている眼鏡のレンズが、両方共真っ白に曇っていたのだ。まるで漫画のワンシーンみたいだ。
恐らく店内と店外でかなりの温度差があったため、こんな事になったのだろう。
恐らく店内と店外でかなりの温度差があったため、こんな事になったのだろう。
さらに今日の天気は小雨。それにより湿気が多いのも原因の一つだった。
【パト＆リズ】
アハハハハハ！！
【Z・ジェット】
真面目そうなお前も、オモロい事するんやなぁ！！
【メトロ＆ノーム】
くすくす…。
他のメンバーは彼女のミスマッチな光景を目にして、思わず笑ってしまう。
【カロ】
もう…笑わないで下さい、私自らがわざとやった訳ではないんですから。恥ずかしくなるではありませんか。
眼鏡を専用の布で拭きながら文句を垂れつつも、その顔には微かに照れ笑いを浮かべているカロ。
出かけ先で起きた、ちょっぴり楽しい出来事だった。
おしまい。
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