第20話

文字数 2,796文字

 ここ一年以上コロナ以外大したニュースも事件もなく平穏な日々が続いている。
人類最大の危機と煽るマスコミもワクチン接種で騒動主犯の責を免れようと舵を切ったようだ。昨年は肺炎での死者が一二〇〇〇人、インフルエンザの死者が二〇〇〇人減ったらしいから、随分、おつりがきたなって印象だ。
そもそも最初は国も大したウィルスじゃないから大丈夫と言っていたのだが、マスコミが煽ったところ爆発的な支持を得てしまった。そこで政治利用をしてやろうと目論んだのだが、如何せんボケ始めた老いぼれ政治家達。間が悪い。今度は散々、マスコミに阿保だ馬鹿だと宣伝されてしまった。そうなると世間の一般論に従うしかない。三六五日票の事だけを考えるのが政治家である。飛沫が危ないと言い出せばマスク配給を決め、取り合えず緊急事態宣言。どうせ税金、人の金。
政治家とすれば、コロナウイルスを封じ込めた優秀な自民党、命を救った上オリンピックまで開催させた偉大なる政党…… ってのが想定だったのだが、何せ、先の短い老いぼれである。うまく企画する事は不可能な上、専門家を募った所で有象無象、仮定では話すが何も分かってはいない。そのうちグシャグシャになってしまった。自滅した国はとにかく分からないウィルスなんだからと標的を決める。ラッキーな事に飲食店などのサービス業は無駄に世間を気にする輩なので言う事は聞く。パチンコ屋は色々利権があるから外そう。まあ、イベントや芸能人も人気商売だからいいや、入れちゃおう。
マスコミはテレビ離れから広告収入が減り追い詰められていたので如何に派手にコロナを煽るかに終始していた。そもそも今時、テレビなど年寄りか知的弱者しか見ない。その点、危機感を持っていたテレビは老人や知的弱者を大事にしたといえよう。票のほとんどが老人であるにも関わらずサボった自民党はバチがあたったに過ぎぬ。死亡者数は出来るだけ報道せず、インフルエンザの死者を超えたと鬼の首を取ったように騒ぐ。アメリカが五〇万人、イギリスが一〇万人死のうが明日は我が身だと煽るだけで都合の悪い事は知らないふりをする。死者の内訳など以ての外、死人が増えてから報道したるわい。
アメリカも似たようなもので、日本で若い相撲取りが死んだ時は全米で報道された。若くても死ぬんだぞって感じだったようで、決して持病があったとか、一ヶ月位放ったらかされたとか、重病化しても何時間も救急車で盥回しにされたという事実は報道されなかった。
世界的に反中国の思想が蔓延しつつあったのと、トランプの国粋主義も相まって日本も加担するしかなかったのだろう。主張の根本は中国が撒き散らした伝染病である。
イスラエルが又、ヤハウェ戦争を再開する中、イスラエルを支持するなんて大馬鹿な政治家のいる日本。あいつらはどちらかが死に絶える迄争う運命にある人種で、日本にとってキリスト教、イスラム教、ユダヤ教のどれが残ろうが知った事ではない。あいつらは争う宿命の元生まれてきた人間なのだ。日本の神社のように集客や収益が無くなれば秘宝館に変える位の柔軟性は欲しい。それで凌いだ後、何事もなかったように由緒正しくなった神社は多数存在する。
あの戦争大好きパフォーマー大統領ブッシュの時代にも小泉内閣は随分ゴマをすったものだ。ちなみに明治以降最も自殺者が増えたのは「大企業しかいらねえよ。潰れちまえ中小企業」政策を進めた小泉内閣時である。九五パーセントが中小企業である日本にとっては致命的な規制緩和でその為人も随分死んだ。パフォーマンスだけで人気が保つ阿保な国民日本人。只、いくら阿保でも肌で分かる程、景気が悪くなったのは小泉内閣が契機であった。年に一万づつ上がっていた年金も止まったし、年寄りは気づいているはずだが、相当馬鹿なんだろう。無能総理といわれる菅さんだが自殺ナンバーワン総理として将来、名を刻むかもしれない。
船舶などの流通に不便はないので輸出は好調らしいが、国内消費のGDPの割合はアメリカでは七〇パーセント、日本でも六〇パーセントである。つまりは輸出といってもほとんど国内消費なのだ。楽天なんかでもテレワークが増えて仕事の効率は良くなったらしい。何せ、パソコンのカメラはずっと映し出されたままなのでサボれないらしいから。ホームセンターやディスカウントといった大型店はマスクやトイレットペーパーついでに物が売れた為、絶好調である。
一方、ふざけるんじゃねえよというのが、夜の街で働いていたオネエちゃん達だろう。月に五〇万以上貰っていたのにいきなり店から来るなである。元から貧乏なら凌げるけれど、贅沢が体の芯まで染み込んでいる彼女たちにとっては悲劇である。実際、私の知り合いに街中に賃貸マンションを何棟も所有する地主がいるのだが、結構、たくさんの女の子が田舎に帰ったとか、車を売ったとか聞く。日本の状況で規制されたら欧米だったら従わないか、暴動だろう。従順なだけが良い訳ではない。

先日、ある番組で子供庁は選挙対策云々で議論していて、竹中氏が「選挙対策になるはずないじゃないですか」と言っていたが、正解である。そもそも若い女や小さい子供のいる女は選挙に行かない。自民党を支えているのは高齢者である。家族で商売でもしている年寄りはほぼ自民党に票を入れる。高度成長期や戦争放棄、医療制度、、とにかく奴隷でも真面目に働けば年金で一生生きていけたって幻想がある。そもそも奴隷は変化は望まない。
最初から欧米でのコロナと日本のコロナは違うと分かっていたのだが、日本人の特性で自分は違うとか、自分には持って生まれた運がある何て具合に何事にも対岸の火事思考がある。政治家の老いぼれも似たようなもので、一一月に渡航緩和をしたところ、アッという間に死者が倍になった。さすがに幾ら馬鹿でも分かったようで一ヶ月位で規制緩和は無くなったが。そもそもウィルスとは飛沫だけで伝染るのではなく、公衆トイレの取っ手からでもクラスターは発生している。家庭内でセックスすればイチコロだろう。自粛を訴えるならセックスも控えましょう位言えよ。笑ってやるから。
ガンジス河に浸かり、日本人が食えば必ず下痢をする屋台でカレーを手づかみで食うインド人でさえコロナで死んでいる。そんな無敵のウイルスを入れない以上はアジアでの黄色人種は驚異的に死んではいない。(アメリカ人やインド人もビックリ)飲食店を閉めたところで、どうせ伝染るのだ。一〇〇歳の老婆がコロナから生還したというニュースもあったが、日本の年寄りは化け猫並みにタフである。人には天命があって生きる奴は勝手に生きる、死ぬ奴は死ぬ。人口が日本の半分のイギリスでは一〇万人以上コロナで死んだが、今は終息に向かっている。その数、現在の日本の感染者程度である。
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