第14話

文字数 2,134文字

 このクソ暑い中、コロナ騒動が尚続く。というより、マスコミが面白がって楽こいてるだけだが。
そもそも日本のメディア、マスコミなど小馬鹿にして請け合わない私。ところが、今回のコロナは特異だった。知り合いのアメリカ人、中国人までが恐ろしき伝染病、奇病、疫病と恐れ戦いたからだ。まあ、日本人が騒ぐ分にはどうでも良い事だが、あれだけEASYな大陸人が恐れる伝染病である。
そうか、備えあれば憂いなし、気をつけるに越した事はない。中国人から聞いたのは一月位、その後、見てると「コロナなんかどこ吹く風」と言い出したニューヨークが案の定やられた。雑多な人種が集まる大都会である。次は東京だなと予測がついた。あの満員電車を知っている者なら阿保でも予想はつく。
オレゴンのアメリカ人に聞くと、父親の友達がコロナで死んだと言う。オレゴンはアメリカでも早い時期に感染者が出たらしく、警戒は早かったようだ。すぐにロックダウンをしたアメリカは補助金をばら撒き、家賃を理由に追い出す事を法で禁じた。(現在はその法が解除された為、貧乏人の暴動が起きそうだが)
日本の五年後、一〇年後の未来であるアメリカは貧富の差が激しい。貧乏人はファーストフードなどを食うので糖尿病や肥満が多い。故に貧乏人の多い黒人もよく死ぬ。医療体制については日本は三割負担など充実しているので、医者にかかりやすいが、莫大な費用のかかるアメリカでは医者に行きたがらない。
歯が欠けて直してないアメリカ人も多いが、あれは貧乏人の象徴だ。
三月位になるとアメリカ人がおかしいと言い出した。アジアの黄色人種が死なないからだ。色んな噂があってBCGを打っているからアジア人は死なないんだという話が持ち上がる。成程、中国や日本は子供の頃必ず予防接種を受ける。私など、丁度、その頃転校したので二回も傷跡が右手にある。
「だから死なないんだな」
 と真っ先に死ぬのではと思った私が生きているので、アメリカ人はそれに違いないと言う。しかし、フランス辺りでも死者数は多いので断言は出来ないようだ。
逆に思ったのが、過去に侵略や虐殺で原住民を殺した国に死者が多い。いわば業病ではないか? お前ら白人が悪い事をした報いではないか? …… これも都市伝説だが。
来年から予防接種しろよアメリカ人。

いづれにしろピンチはチャンスである。これだけ世界一斉に経済を止めた時代は少ない。願わくは平和の象徴と偽りつつ蔓延る宗教が壊滅して欲しい。同じヤハウェ信仰のユダヤ、イスラム、キリスト教が争う世界が無意味化して、新しい価値観の元、やり直せればと思った。
アジアの辺境の国で「うちは信仰心と正しい食物があるから平気だ」と言っていた国にコロナが蔓延した時には「バ~カ」と思った。
そもそも祈りの概念とは、空の上にいる神様に助けて下さいという稚拙なものではなく、自分の内面や深層に問いかけ自ら答えを導くというもの。他力本願って思想事態間違っている。
結論からいうと「身体的恩恵を一番受けたのは黒人、知的な恩恵は白人、黄色人種は感情的な部分」これは私が半世紀前ある宗教家から聞いた話。彼はヨーロッパやアメリカを放浪していて、偶々、私は知り合った。一〇年後、ソビエトの崩壊を予言もしていた人ではあるが、生粋の日本人である私は「そんな事はないだろう」と思っていた。
だが、相変わらず何年経とうが日本のマスコミ、メディア、政治、流行、文化、思想、全てで普遍的なものは生まれていない。年月を増すごとにこの言葉は信憑性を帯びている。
あくまでも大まかな分類ではあるが、結果から見ればほぼ当たっている。
アメリカ人はイスラエル大好きなようで、ドイツ、中国、ロシアはあまり好きではない。日本や韓国は手下のようなものなので除外。中国人はロシア、イランは友達。イスラエル、韓国は嫌い。日本もどっちかというと好きではない。
まあ、阿保なくせに偉そうな韓国ほどではないにしろ日本も根拠なき選民意識は鼻につくってとこだろう。
天然痘、コレラ、ライ病(伝染病でないと後に判明。ちなみに肉が腐る業病とされた。キリスト教の影響)と歴史上あったが、触れば移る伝染病であろうし、マスコミが見せる飛沫感染の映像を見ると、コロナが収まっても人に近づきたくない思う今日この頃。まあ、救いは黄色人種はあまり死んでいないって事。今後、進化したり致死率の高い白人国のウイルスが入ってくれば危ないが。只、地方の医者のレベルは低いので重症化すれば死者も増える事は予測できる。
猫の関白宣言のCMが流れる度、お前らの頭は畜生並かと怒りを覚える私。勝手に朽ちるのはどうでも良いが、この国の世界から置いて行かれる姿を見るにつけ忍びない。政治家や専門家を含め老人は痴呆化しているのを許して良いのか? スマホの中にしか人生を見れぬ若者に才能や資質があるのだろうか? 教師や弁護士には都合の良い日本、学校の授業が社会に出て何の役に立たないのは世界共通の認識。相変わらず無駄な事をやり続けるのは間違いない。
足りないのは知性と危機感だろうに。
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