第２話
文字数 2,115文字
来月から消費税が上がる。たった二パーセントというが、家でも買ったら支払総額では数百万違う。消費税増税の度に不景気になっているのだが、相変わらず学習能力がないというより、消費税増税しか税収獲得の知恵がないのだろう。大義名分はヨーロッパ辺りはもっと取っていると言うのだが、基本「揺り篭から墓場まで」と言われるように、社会保障について使われているもので基本が違う。
年金制度も若者から税金として取っている以上無くなりはしないだろう。只、年金生活になって収入が半分になった場合、生活レベルをいきなり半分に落とせるか？ って事だ。サラリーマン時代のように飲んで帰る訳にもいかない上に果てしない時間が横たわるのだ。暇なら金を使いたくなるのは想像に難くない。政治家なら年金などアテにしなくとも金には困らないだろうが、貧乏人が増えすぎた日本において、想像できるのは貧乏起因の老人性狂気だろう。ボケ老人の交通事故以上の大事になる事は間違いない。
税金とは破産宣告しようが、死んでも取られる最強の借金だ。子孫全部が三ヶ月以内に遺産相続破棄すれば徴収されないが、親の借金を子が払わねばならぬ。実際、私も父親が死んで一年経った頃、都城市の水道課から電話があり「お父さんが未納分の水道料払って下さい」との事。はて？ 親の借金は全部済ませていたはずの私は「そんな請求書見たことないが」と言うと。
「死亡後、三ヶ月以内に遺産放棄しなければ、息子さんに払ってもらう事になります。息子さんですよね？ 調べれば分かる事ですから」
？ いつから役所がサラ金の取り立て屋化したんだろ？
「じゃあ、調べた事言ってみな」
「今は分かりませんけどね。だって息子さんでしょ？ 」
なんだそれ？ 調べた訳じゃあないのか？ 払わせたもん勝ちって事だろう。
父親が死んだ際、光熱費関係一斉に電話を入れていた私はバカであった。とはいえ、たかが七〇〇〇円ちょっとで付きまとわられても鬱陶しいので即座に払った。
もし私が一〇〇億の金を持っていたらどうだろう？ すでに天文学的な金額なのだが、使い道も分からなければ、使いようもない。せいぜいチンケな無駄使いをして、ドブに捨てるだけだ。仮にまかり間違って三〇年生きたとして、計算すると必要なのは七五〇〇万もあったら充分だと判明した。もし、多額の土地や不動産を残したら子が迷惑する。すぐに金に変えられれば良いが、固定資産税で即億単位の請求がくる。そんなもの払えないだろう。何度も言うが、税金は最強の借金なのだ。
そんな最強の借金でアメリカのミサイルを買おうとか言われた日には暴動を起こしても良いとも思う。個人的には皇室の海外旅行の方が頭にくるが…… 。
最近は七五歳年金支給開始なんて話もあるが、私はそこまで生きる自信はない。団塊の世代は相変わらず元気で殺しても死にそうにないが、私らの世代は色とりどりの合成着色料を大量に食ってきた世代。多分、彼らほど長生き出来そうもない。ひょっとしたらそこら辺で帳尻が合うかもしれないが、アテには出来ない。だって、同級生はやたら健康志向の奴も増えて、しがみつく気満々である。年取ってまともに勃たないくせに楽しいか？ ……などと書くから嫌われる。
大昔からそうなんだが、アメリカの五年後、一〇年後が日本の未来や文化なので、格差が広がるのは間違いない。金＝幸福という観念を持ち続ける日本人の宗教にも近い価値観。最近は中国人も「やっぱり金だよな」なんてジャパンナイズされてきたが、結局、死ぬまで金の呪縛に囚われ続けるのも馬鹿らしい。
そういえば一昔前、マーフィーの理論やカーネギーなんかが流行った。「寝ながら成功する」っていう類の書籍だ。そもそも、あれを読んで成功した東洋人は少ないだろう。元々、キリスト教などの欧米人は行動主義であって、それだけじゃ足りないから内面に対する思慮や問いかけが必要なのよと言っているのだが、仏教国は頭で考える事が先で行動が後に来る。そもそも考えるのが好きで行動が面倒な東洋人が考え過ぎたところで成果はない。四の五の言わずに行動しろよって方が成果は出やすい。
まあ、資本主義とは成功という目の前の人参にかぶりつこうと走り続けるもの。ところが事業を起こす等という気合は殆ど無い日本人。
だってプレッシャーに追われ、二四時間不安に苛まれると思う訳だ。そもそもそんな奴が独立したところで精神疾患になって、自滅するだろう。サラリーマンをして決まった日に決まっただけ給料を貰う生活が一番安心なのだ。だったら、国民皆公務員の共産国の方がよっぽど日本人に向いていると思うのだが。
できたら日本人の平均寿命換算の年金総支給額の六〇パーセントを一時払いしてもらい、金のかからない共産国の島辺りで余生を過ごしたいものだ。どこかの後進国と提携してくれないかな？ 別に日本で死のうとは思わないし。負担削減にもなるだろうし、日本は若い労働力に特化した国になる。金のある奴は日本に残ればいいし。南方の島でマリファナでも吸って平和にヘラヘラしながらの余生ってどう？
年金制度も若者から税金として取っている以上無くなりはしないだろう。只、年金生活になって収入が半分になった場合、生活レベルをいきなり半分に落とせるか？ って事だ。サラリーマン時代のように飲んで帰る訳にもいかない上に果てしない時間が横たわるのだ。暇なら金を使いたくなるのは想像に難くない。政治家なら年金などアテにしなくとも金には困らないだろうが、貧乏人が増えすぎた日本において、想像できるのは貧乏起因の老人性狂気だろう。ボケ老人の交通事故以上の大事になる事は間違いない。
税金とは破産宣告しようが、死んでも取られる最強の借金だ。子孫全部が三ヶ月以内に遺産相続破棄すれば徴収されないが、親の借金を子が払わねばならぬ。実際、私も父親が死んで一年経った頃、都城市の水道課から電話があり「お父さんが未納分の水道料払って下さい」との事。はて？ 親の借金は全部済ませていたはずの私は「そんな請求書見たことないが」と言うと。
「死亡後、三ヶ月以内に遺産放棄しなければ、息子さんに払ってもらう事になります。息子さんですよね？ 調べれば分かる事ですから」
？ いつから役所がサラ金の取り立て屋化したんだろ？
「じゃあ、調べた事言ってみな」
「今は分かりませんけどね。だって息子さんでしょ？ 」
なんだそれ？ 調べた訳じゃあないのか？ 払わせたもん勝ちって事だろう。
父親が死んだ際、光熱費関係一斉に電話を入れていた私はバカであった。とはいえ、たかが七〇〇〇円ちょっとで付きまとわられても鬱陶しいので即座に払った。
もし私が一〇〇億の金を持っていたらどうだろう？ すでに天文学的な金額なのだが、使い道も分からなければ、使いようもない。せいぜいチンケな無駄使いをして、ドブに捨てるだけだ。仮にまかり間違って三〇年生きたとして、計算すると必要なのは七五〇〇万もあったら充分だと判明した。もし、多額の土地や不動産を残したら子が迷惑する。すぐに金に変えられれば良いが、固定資産税で即億単位の請求がくる。そんなもの払えないだろう。何度も言うが、税金は最強の借金なのだ。
そんな最強の借金でアメリカのミサイルを買おうとか言われた日には暴動を起こしても良いとも思う。個人的には皇室の海外旅行の方が頭にくるが…… 。
最近は七五歳年金支給開始なんて話もあるが、私はそこまで生きる自信はない。団塊の世代は相変わらず元気で殺しても死にそうにないが、私らの世代は色とりどりの合成着色料を大量に食ってきた世代。多分、彼らほど長生き出来そうもない。ひょっとしたらそこら辺で帳尻が合うかもしれないが、アテには出来ない。だって、同級生はやたら健康志向の奴も増えて、しがみつく気満々である。年取ってまともに勃たないくせに楽しいか？ ……などと書くから嫌われる。
大昔からそうなんだが、アメリカの五年後、一〇年後が日本の未来や文化なので、格差が広がるのは間違いない。金＝幸福という観念を持ち続ける日本人の宗教にも近い価値観。最近は中国人も「やっぱり金だよな」なんてジャパンナイズされてきたが、結局、死ぬまで金の呪縛に囚われ続けるのも馬鹿らしい。
そういえば一昔前、マーフィーの理論やカーネギーなんかが流行った。「寝ながら成功する」っていう類の書籍だ。そもそも、あれを読んで成功した東洋人は少ないだろう。元々、キリスト教などの欧米人は行動主義であって、それだけじゃ足りないから内面に対する思慮や問いかけが必要なのよと言っているのだが、仏教国は頭で考える事が先で行動が後に来る。そもそも考えるのが好きで行動が面倒な東洋人が考え過ぎたところで成果はない。四の五の言わずに行動しろよって方が成果は出やすい。
まあ、資本主義とは成功という目の前の人参にかぶりつこうと走り続けるもの。ところが事業を起こす等という気合は殆ど無い日本人。
だってプレッシャーに追われ、二四時間不安に苛まれると思う訳だ。そもそもそんな奴が独立したところで精神疾患になって、自滅するだろう。サラリーマンをして決まった日に決まっただけ給料を貰う生活が一番安心なのだ。だったら、国民皆公務員の共産国の方がよっぽど日本人に向いていると思うのだが。
できたら日本人の平均寿命換算の年金総支給額の六〇パーセントを一時払いしてもらい、金のかからない共産国の島辺りで余生を過ごしたいものだ。どこかの後進国と提携してくれないかな？ 別に日本で死のうとは思わないし。負担削減にもなるだろうし、日本は若い労働力に特化した国になる。金のある奴は日本に残ればいいし。南方の島でマリファナでも吸って平和にヘラヘラしながらの余生ってどう？
