第19話 人は何故、数字にこだわるのか?

文字数 888文字

 数字を気にしすぎる人が多すぎると思う。
 そういう私も会社員で広告の営業をしていた時には前年実績を超えるにはどうすれば良いか?と数字には人一倍こだわっていた。営業にかかわらず経理の仕事も営業とは違った意味でより広い範囲の数字に支配されている。
 このように会社員であればたいていの人が数字に左右されて仕事をしている。さらに会社員だけでなく会社経営者になれば営業利益を上げるにはどうすべきか、その先の本業以外の利益や損失を合わせた経常利益をどのようにプラスにするかなど、より多くの数字と関わっていくことになる。
 会社員に限らず他の職業、例えばプロ野球選手であれば個人成績は打率、打点、ホームランなどすべて数字で判断される。そしてその数字を基にして球団から支払われる年俸が決められる。そして、監督は数字だけでなく選手をよく見て、数字には現れない好不調を見抜いて選手を使って試合に勝利して勝率を上げて優勝を目指さなければならない。
 このように現代ではあらゆる人が数字と関わり、数字からは逃げられない生活をしている。だが、数字にあまりにも固執すると結果として期待していた数字は上げられないということもある。大事なのは仕事をより良いものにする為に努力した内容であり過程ではないか?その結果として数字はついてくるものだと考えていた方が良い。
 そうしないと数字ばかり気にしいると必要以上に力が入り、自分の力を発揮出来ないケースが多い。例えばアマチュアゴルファーもスコアを気にする人が多いが、残り1ホールを残してスコアを気にし過ぎて力が入り過ぎてミスをして目標スコアを達成出来なかったという人は多いのではないか?プロではないのだからミスするのは当たり前だし、スコアの数字よりも自分なりの良いゴルフが出来ようにプレイした方が結果も良くなる。
 数字、ファクト、ロジックで物事を考えることは大切だ。だが一番大事なことはそれらを基にしてどのように考えるかだ。同じ数字を見ても考えることは人それぞれによって違う。数字に支配されるのではなく数字を参考に使ってどのようにすれば良いかを考えることが大切である。
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