第20話 何故を考えることは大切だ。

文字数 602文字

 子供の頃には何故と思えることが多かった。
 それが年齢を重ねていくと何故と思う事が少なくなってくる。例えば学校や会社などの組織の一員になってその組織独自の風習、文化に慣れてくると、最初は違和感を感じて「何故?」と思っていたものが当たり前のことになり疑問を感じないようになる。
 だがこのことは組織にとっても好ましい事ではない。外から見たらおかしいと思えることが組織の中にいる人には何もおかしいと思えなくなることは組織にとってマイナスだ。その会社の常識は社会では通用しない非常識なのに会社に慣れ親しんだ人はそのことに気がつかなくなる。
 そうならないためには組織の一員である個人は、常に新しい知見・経験を得るための行動をするように心掛けることが必要だ。そしてそのためには「何故?」と考えることが大人になっても大切だ。又、常に新しい知見、経験を持っている人を組織に入れて新陳代謝を図ってくことが必要で、そうしないとと新しいものは生まれない。
 「何故?」と常識を疑う姿勢をいくつになっても持っている人は、年をとっても精神的には若くあり続けることが出来る。そういう人は年をとっていくつになっても「何故」と納得のいかない事に対しては疑問を持ち怒りを感じる。
 子供や年下の人に「何故?」と聞かれても最初から答えを考えようとしないで「それはそういうものだ」理由はなくて常識というものだと答える年長者には私はなりたくない。
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