第17話 ゴルフを何故するのか?

文字数 1,758文字

 人は何故ゴルフを何故するのか?
 ゴルフというと一昔前はオヤジがするスポーツだった。それが最近では若い女性ゴルファーも増えてきてゴルフ場も華やいだ雰囲気になってきて幅広い層の人たちがゴルフをするようになってきた。男性だけでなく女性も楽しめるスポーツであるゴルフは多くの人にとって魅力があることは間違いない。
 私がゴルフをするようになったきっかけは仕事だった。クライアントとゴルフをして懇親を深める、仕事のひとつとしてゴルフは必要だったのだ。だが50歳を過ぎてから営業職ではなくなると仕事でゴルフをする機会がなくなり自然とゴルフをする回数が減ってきた。
 その為、私のゴルフは大学の時の友人とかプライベートなゴルフに限られてきたのだ。プライベートなゴルフは仕事がらみのゴルフとは違う。気を許した友人とのゴルフはプレイしていて楽しいと思えるようになってきた。
 仕事の必要上から始めたゴルフだが、仕事のゴルフはあまり楽しいとは思えなかった。上司からは会社を代表してゴルフ会に出席するのだから下手なプレイはするなと言われていたし、気も使う仕事でのゴルフはやっていてあまり楽しいと思えるものではなかった。
 今の私は楽しいとは思えない仕事がらみのゴルフを卒業して、やっと楽しいと思えるゴルフをやれるようになったのだ。だが私の悪い癖で普通に楽しめば良いのだが、単純には楽しめない場合も出てくるのだ。まずは天候の問題だ。雨男の私はゴルフというと雨の場合がかなりある。ゴルフクラブを宅急便で送った後で雨のせいでゴルフを中止、ゴルフ場に連絡して既に送ったゴルフバックを自宅に送り返してもらったことは何回もある。先週のゴルフも予報は雨だった。そして前日の天気予報では雷注意報まで出ていた。そうなると天気が気になってしょうがない。何回もゴルフ場の天気予報をネット検索して気にして見るようになる。そして、天気予報を何回見ても一向に良くならない天気に、こんなに心配してもたいしてスコアも良くないゴルフのために何故、私は明日の朝早く5時30分に起きてゴルフに行かなければならないのかとまったく理不尽な事を思ってしまう。
 ゴルフは楽しむためにやるのだから雨がひどければゴルフは止めればよいのである。だが、せっかく前から計画して予約したゴルフをキャンセルするのはもったいないと考える自分がいる。めんどくさい性格の自分がいるのだ。
 結局、先週のゴルフは午前中は雨だったが、午後は雨も止んで最後までプレイする事が出来て楽しいゴルフをする事ができた。ゴルフは性格の出るスポーツだと言われているが全くその通りだ。ハーフ2時間半として約5時間も一緒にゴルフをしていると相手の性格も良くわかる。そして相手への思いやりがある人とプレイするゴルフは楽しい。ゴルフは個人競技だと言うがそれはプロゴルファーの話であり、仲間であり親しい友人とのゴルフはチームとして楽しくやるのが一番だ。
 ゴルフは難しくて奥が深い。場面に応じたショットが良いスコアを出すためには必要だ。ドライバーショツトにセカンド、アプローチそしてグリーンの乗ってからのパターそれぞれの場面に応じたグッドショツトが求められるのだ。その為、頭の固いこうと決めたら考え方を変えようとしない人にはゴルフは向いていないかもしれない。場面に応じたプレイ、対応が求められるのは人生に似ているのかもしれない。
 そしてゴルフで重要なのは力んではダメな事だ。力んで良い事はないという事は人生にも共通することだ。肩の力を抜いてリラックスしてプレイする。それが基本だとわかっているのだが力むのは直らない。目の前の池越えショツトやバーディパットなど緊張する場面がくるともうだめだ。自然に力が入ってくる。その力みを自分でコントロールしなければならないのだからゴルフは難しい。
 しかし、ゴルフは難しいから大の大人が真剣になる。大人を夢中にさせる魅力がゴルフにはあるのだ。先週もゴルフ場で嬉しくて子供のようにはしゃいでいる大人を何人も見かけた。
 そうした難しいゴルフだが私がゴルフをするのは肩の力を抜いて打てた時のナイスショツトが気持ちいいからで、友達と時には助け合い、励まして笑いながら楽しめるようなゴルフをこれからも私はしていきたい。
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