第57話 解説 同調圧力解除 ステップ3

文字数 3,234文字

このタイトルでの近況は久しぶりかもしれません。
同調圧力解除 今回はステップ3 です。

この段階まで来るのに相当の時間を要すると思います。
この物語の中だけでも丸46万文字近いくらいの文字を書きましたし、その上でかなりの理想型になっています。
※実際だと年単位になる場合もあります。
さてそれではその中身の話です。

同調圧力ステップ3ではもう少し踏み込みます。
初めが自分の気持ちを信用できる人だけで良いので勇気を出して声にする事。
二つ目が自分の夢を持つことでした。
ここまでは極めて小さい世界で完結できるお話でした。
だけど、この三つめは違います。
次は外に自分の気持ちを出すステップです。
※ですのでここまでにまた時間がかかると思います。
 と言うかここらあたりで勇気を持ちきれない方が続出すると思います。
 ですので、本文中でその辺りは愛ちゃんに全力で立ち回ってもらってます。
※これ以降の話で立ち回ってもらうのを時間をかけて表記していくつもりです。
 このステップはものすごく大きく険しいので、次のステップ4は相当後になります。
※78話時点でもその片鱗すらも出て来てはいません(準備だけは進んでいる状態です)。

さて、この自分の気持ちを外に出せるって言うのはかなりハードルが高いと書きましたが、
そのうちの二つが大きいはずです。
①本当に一番初めに打ち明けた人を信用しても良いのか?巻き込まれそうになったら手のひらを
 返してしまうのではないのか。 要するに人間不信に近い状態
②余計な一言を言ってしまったせいでこれよりもっとひどい事にならないか。私・僕の話を聞い
 てくれた人まで巻き込んでしまわないか。
この二点をクリアするのに、とにかく時間を要します。
そしてこの二点を満たせないからここで詰まる人が続出します。
だけれどそれもまた本人の責任ではありません。まわりに本当に信頼できる人がいないだけです。
ゆらし(30話)の解説にも書きましたが、信頼「関係」は一人では成り立ちません「関係」と言うくらいなので、一人では築けるわけがないんです。
※大切な事なので前回の文章を引用してでも同じ事を書きます。
なので、自分の気持ちを外に出せない、相手を信用しきれないって言うのは、ご本人の責任はありません。そこもご自分を決して追い込まないようにして欲しいと願うばかりです。

そしてこのステップをクリアできるようになるとどう変わるのかと言うと、
自分の気持ちを外に出しても理解してくる人がいる、分かってくれる人がいる。
つまり“自分だけが”の孤独さが薄まる(消えるわけじゃないです:大元が無くなっては無いので)と言う事を体験できると言う事です。
それとその後の行動にもよりますが、本当にその人を信用しても大丈夫かどうかと言うのもご自分の基準で判断できるようになります(妄信ではなく信用の点に注意して下さい!)
これにより他人に振り回される事は少しだけ少なくなります。
※同調の圧力は簡単には消えないので、これで開放と言う訳にはいきません。

おっとその前に、誰にどういう風に言う(外に出す)かですね。
ご自分の気持ちを外に出すのは、ハッキリ言ってタイミングはその人それぞれなんですが、そんな言い方をすると、それじゃ他の書物や座学と変わらんと言われそうなので、ちゃんと具体的に上げますね。

まず一番感情の発露がしやすいと思われる条件(劇中の条件)としては
①目の前に一番初めに気持ちを口に出来た人がいる事。
②その人との信頼「関係」がその場では、たとえ自分が間違っていても味方をしてくれる
 くらいの信頼「関係」がある事
③感情を発露する相手が、自分ないしはその信用できる人の“近しい人”である事。
 と口が堅い人である事
④極力周りに他の人がいない事。
恐らくこんな条件だと思われます。
※劇中では①~③で進めています。
※③の“近しい人”と言うのは、実はこれ、遠い人だと誰と繋がっているのか分からな
  い。何を考えているのか分からない。どういう噂の回り方をするのか分からな
  い。などの事から縁のない遠い人だと逆にリスクが高くなります。
  それにある程度の近しい人だと、その後の付き合いが出来る事もあります。
  これに関しては遠しい人でもあり得ますが、リスクが大きいのでお勧めはしま
  せん(その人にとてもじゃないですが、信用できるかどうかわからない人に声
  を掛けろなんて言われても出来ないのを想像して頂くと理解しやすいかもです)

【追記】大切な事を忘れてました。
感情の外への発露ですが、間違いなく①番目の寄り添ってくれた人に対しての気持ちの発露が
一番やりやすいはずです(相手の事を思う気持ちが原動力となります)。
そしてその相手が一番ご自身の気持ちを理解してもらえると思いますので、言葉にする方も、
ハードルはほんの少しでも低くなると思います。

ただこう考えると気持ちとしてはだいぶ楽にはなって来ると思います。
何かあれば相談が出来る人がいる。話せる人がいる。
たとえ休んだとしても理解してくれる人がいる。
一人じゃなくなるって言うのはそう言う事です。
何も解決だけが全てではありません。
それに何より大きいのが更に「成功体験」が増えるって事です。
勇気を出して信用できる人に打ち明けられるようになった。自分の夢をささやかながらも持てるようになった(これは例え親であっても否定する事は出来ませんからね)大切にまだしまっておいてください。
そして、自分の意見を小さいながらも言えるようになって相手も分かって貰えると言うのは実は割と大きな「成功体験」です。
だって皆さんも一度はあるはずです
「どうせ言うたって変わらないし~」
「いうだけ無駄~」
こう言うのが。
「成功体験」を持っているとこの辺りの考え方が根本的に変わるので、これは後々生きて行く上ではとても大切なものになります。


――――――――――――――――では最後にもう一度――――――――――――――――――
このステップ3はつまる人が多いです。そしてその原因はご本人にある事はほぼありません。なぜならば信頼「関係」は一人で築くものではないからです。相手がいて「お互い」に作り上げていくものだからです。なのでこのステップは非常に時間がかかります。その上相手は信用出来なければステップを戻してまでやり直すことになります。だからここに時間がかかっても諦めないで下さい。
【注】頑張らなくて良いです!頑張る必要はありません!!ただ諦めないでほしいのです。
そしてこのしんどいステップを抜けると、少しだけ世界が変わります。一人と言う事が無くなってきます。状況は変わりませんが、少しだけでも理解者と言うか周りが変わります。そのために信頼できる人は行動してくれます(この点は勇気を出して信用してみて下さい。ステップ3をクリアできた人なら信用しても良いと思います)万一その途中で裏の顔をが分かれば何も言わずに身を引けば良いんです(相手が手のひらを返したのだから、こっちが気を遣う必要はありません)。それにこれをクリアできたと言う事は「成功体験」が3個は出来たって事です。これはとても大きい事です。威張る必要は無いですが、ご自身の宝物の中にそっとしまっておいて下されば良いと思います。
最後にお約束のもう一度。
このステップは大きな壁です。一度失敗したからと言って、中々進めないからと言って、ご自身を卑下なさらなくても、悲観されなくても大丈夫なんです。頑張る必要もありません!ただ諦めさえしなければ良いんです。頑張らなくても良いと言う事は無理をする必要もないと言う事です!しんどい時は休めば良いんです(劇中で蒼ちゃんが時々休んでいるように)それでも、ステップ1で聞いてくれたその人はちゃんと理解もしてくれますし、待っていているか、別の行動を起こしてくれると思います!
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