第12話 コウノトリ

文字数 142文字

 はるか下に窓の開いている家が見える。ゆるやかに旋回して窓辺に降り立つ。
 そこには空のゆりかごと椅子で居眠りをする女性がいた。手にはぬいかけの赤ん坊の服が握られている。
 私は微笑み喉を大きく開いてゆりかごに彼女に似た赤ん坊を出した。
 愛されて大きくおなり。
 私は囁き翼を羽ばたかせた。
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