第22話 玉子焼き

文字数 140文字

 玉子焼きがぐちゃぐちゃになった。
 一応巻いてはいるものの妙にでこぼこした形だ。肩を落として失敗作を大皿に載せた。
「彼氏に見栄なんか張るからよ」
 母が呆れたように言う。
「しょうがないじゃん!」
 私は白い卵をボールに鋭く当てた。あっさりと割れた卵は黄身諸ともでろりとシンクに垂れた。
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