第19話 愛猫と三味線

文字数 142文字

 葬儀屋さんのサービスで愛猫を三味線にしてもらった。
 インテリア用の小さなもので弦はあっても音は出ない。早速床の間に飾り自分の三味線も持ってきた。
 慰めにお気に入りの曲を弾いてあげると、飾りの弦が共鳴して低く鳴った。
 あの子の喉を鳴らす音にそっくりで、私は泣きながら弦を弾き鳴らした。
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