第5話 影の踏み合い

文字数 143文字

 影を踏むと相手の足を止められるようになった。
 楽しそうに3人で並んで歩く奴ら、不機嫌を隠そうともしない奴、勘に障る奴らの影を踏むと、みんな急ブレーキでもかかったように足が止まる。
 つんのめる奴らの横を私は優雅に通りすぎる。
 ざまあない。
 マスクの下で密かに笑う私の足が不意に止まった。
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