第10話 朝顔

文字数 140文字

 私の足元から朝顔が這い上がってきた。足首のあたりをくすぐっていたのも振り返れば一瞬で、もう私の肩にまで身を絡めている。
「なあに、これ?」
 朝顔が私の枝からなにかを取った。見れば黒く朽ちたつたである。
「あんたの親よ」
 朝顔は青い花びらをきょとんとさせる。
 そんな顔までそっくりだ。
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