第7話 夕暮れのビーチ

文字数 142文字

 白波に打たれて誰かの砂の城が崩れていく。潮が高くなってきたのだ。
 それは私の足首までも洗っていく。太陽も傾きはじめ、塩でべたつく肌に寒さが忍び寄る。
 人影もまばらだが私はここを離れられない。
 けれども構わない。
 このビーチに私を気にする者はいない。
 好きなだけ朱い海を眺めていよう。
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