第6話 2020.10.16 思いやりの筑前煮

文字数 988文字

今日も朝早く起きる。

一度目が覚めたら寝れないのだ。

朝一のクイックルワイパーをして朝食の支度に入る。
と言っても昨日の豚バラ白菜鍋の残りをあっためたものを食べるので、お米を炊くだけ。

今食べている夫の実家から送ってきてもらった新米はとても美味しい。

普段無洗米の我が家もこの時だけは気合入れて洗米する。洗っただけ美味いのだ。



昨夜1人で飲みに出かけた夫から、謝罪の連絡があったので仲直りした。

そもそも私は怒っていない。

話しかけても「めんどくさい」と言われるか無視なので関わらないようにしていただけ。

楽しく話せない相手と話そうとするのは無謀だと思う。

相手は相手の気分で過ごしている訳で、私の言動は関係ないのだ。

でも、家庭内別居の時間のおかげで私は自分を見つめ直したり新しいことを始めたりできたし、夫は仕事がかなり煮詰められてる様子。よきよき。

昨夜夫が1人飲みに行ってる間に私が作って食べた豚バラ白菜鍋を夜中につまみ食いしていた夫から朝とても美味しいと言われたので、我が家のリピレシピにする。

今までずっとやりたいと思ってやっていないことに「おいしかったものレシピ集作り」がある。

私はいつも色んなサイトからレシピを拝借して作り、オリジナルという概念はほぼない。もちろん計量もしっかりする。

だから献立に困ったときにあのおいしかったやつもう一回作ろうと思っても同じレシピを見つけられなかったりする。

ということで、夫と共有しているグーグルドライブにスプレッドシートで作ったファイルを作った。いつか夫に見つかる日がくるかな?とわくわくする。

レシピのメモ欄に夫のコメントを書いていて、私からの溢れる愛を感じられるなぁと我ながら感心する。

私は夫に執着していないが、とても愛しているし大切にしている。

尊重しているし、信じている。

今回のこの出来事も2人の中で大切な出来事だったんじゃないかと思う。

お互い決して相手に迎合しない。

でも、一緒にいた方が楽しいから一緒にいる。

自分の人生を豊かにしてくれるのがわかる。

一人じゃいけないところに相手は連れて行ってくれる。



今日夫は仕事で出掛けて夕飯を食べないらしいので、味がしみてからおいしくなる筑前煮を作った。

夫はちょこちょこつまみ食いをするのが好きなので、いつもつまみ食いできるものを用意するのが私なりの愛情表現なのだ。

冬は台所に立つのが楽しいシーズンなので好きです。
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