10「リユ・ブラック」

文字数 1,353文字

「…今日の夜か……」
「そうだね」
「決戦って事?」
「四津ヶ谷先生も呼びたかったけど……」
「文化祭準備でバタバタしてるからね」
「しゃあないけどやっぱり話したいな〜」
「…四津ヶ谷先生の下の名前って叶なんだ…」
「んね!初めて知ったよ〜!」
「可愛い名前だよね うらやま」
「遥ちゃんも可愛いじゃん!」
「光希だって可愛いよ〜」
「立夏もすごいかっこいい名前だよね」
「いやいやいや……」
「もぉ〜!話進めるよ!」
「おけ」
「でも夢の世界の構造把握してないよね…」
「うん…あ〜!難しいな〜!」
「戦法じゃなくて攻撃手段を考えよう?」
「そうだね!そっちの方がいいかも!」
「あたしとか光希の武器で攻撃に回って先生とか立夏の武器でサポートに回るのは?」
「それいいね!」
「そうだね、後で先生にも話すよ」
「おけまる水産」
「じゃあまた夜ね!」
「はーい」(キーンコーンカーンコーン…)

〜夢の世界〜
「…よし」
「行こう!」
「覚悟決まったね」
「うん……」
「リユ・ブラックにいる間は夜明けが来ないんだ。組織のボスが特殊な電波を飛ばしているみたいでね……」
「ぶっ通しで戦うって事……?」
「そうなるね」
「私たちなら大丈夫!絶対勝つぞ!」
「…勝ったら…みんなで文化祭回ろう?」
「それ最高じゃん!よぉし!」
「勝とう 絶対に」
「……うん!」

〜本拠地内〜
「バークロー少ないね」
「何でかな…」
「てかカビ臭ッ…!」
「なんかなぁ…おぉ…って感じ…」
「なんとも言えないよね」
(ギギィー……)
「…ドアが勝手に……?」
「ひぃ〜!幽霊的な?!やだ〜!」
「バークローがいる…?」
「進もう」

「ここ…何?」
「暑…なんだここ……」
「匂いが篭ってるね」
「……う〜ん」
(バサバサッ!バサッ!)
「?!」
「…上?!」
「まぁた美味そうな小娘が来たものだ…!」
「……」(チャキッ)
「キッキッキ!お前らで8人目だ!」
「何が」
「食った小娘の数だぁ!ここに来たってことぁ…分かるよなぁ?」
「…ッ」
「コイツ きっしょいな」
あ 口が滑っちゃった やらかしたな ははっ
「あ”ぁ?生意気な小娘だなぁ…お前から殺してやるよぉ!」(ビュンッ!!)
触手か いや 先が鋭い 刺さったら死ぬな
「うわっ……!」(ジュゥン…)(シュゥ…)
触手を熱してる 当たったら火傷で済まない
「本当にごめんみんな あたしに任せて」
「え…ハルカ!」(ヒュンッ)(ジャキン!!)(ギンッッ!!)
1本1本は柔らかい 本体は硬いんだろうな
(ジュッ)「ッ痛 お前きっしょ」(ヒュンッッ!!)
かすった 火傷と切り傷だけで済んで良かった
後ろに目をやれない 申し訳ないなぁ
「ハルカ…!」(ビュンッ!!)(ジュゥン!!)
「ハルカ1人じゃ無理だよ!行かなきゃ!」
ミツキに無理させる訳にはいかない
だってあたしが全部悪いんだもん
なんであたしは昔からこうなんだろうな
本当にやれるのかな 怖いなぁ
「ハルカちゃんならやれるッ!本体は任す!」
「…!」
カナエ… はぁ ほんといつもごめんなさい
あたしなんかがやれるかなぁ
怖いけど 不安だけど 絶対にやってやろう
あたしは エレキトリカル・マジックなんだから

四天王の1匹に遭遇しちゃった!
ってハルカ!口が滑って喧嘩売ってるぅ!!
無理しないでハルカ!でも!
ハルカならきっと勝てるよ!
次回、11「黄の輝き」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み