２「夢の世界は壊させない！」

「って…魔法少女になるっていっても……」
「大丈夫〜！そこは…えぃっ」(ｼｬﾗﾗｰﾝ)
「わっ…何だこれは…！」
「君は「エレキトリカル･レッド」だよ〜」
「赤……？なんか意味あったり？」
「似合いそうだから適当に〜☆」
「…なんか鼻につくなぁ……」
「あとはいっっ！」(ﾁｬｷｯ)
「わわっ…なぁに…これ……」
「それは君専用の「エレキトリカル･ソード」」
「ソード…？ステッキみたいなじゃないの？」
「君の運動神経を活かしてほしいんだ〜」
「…何それ面白いっ！」(ｻﾞｯ…ｻﾞｯ…)
「ｯ？！バークローだ…ミツキ！」
「…あれが……ふぅ〜…よし！」(ﾀﾞｯｯｯ!)
「ミツキ！バークローは腰だ！腰を斬れ！」
「(腰…この速度と高さならッ！)」(ｽﾊﾟﾝｯ!!)
(ﾎﾞﾄｯ……ｻｧ~……)
「はぁっ……はぁっ………」
「ミツキ！君凄いよ〜！」
「凄い？ほんと〜？！やった〜！」
「君ならきっとやれる…頑張ってね！！」
「…ｯわかった！この調子で頑張る！」

「バークローは元はと言えば僕たちと同種族なんだよ。生まれ方が違うだけで敵対してしまう…それは人間と同じなんじゃないかな？」
「…確かに……」
「だから…ミツキ、僕たちを救ってほしい。」
「絶対に救う！この夢の世界、壊させたくない！私なら出来るはず！」(ｽﾞｷｯ)
「いたっっ……」
「ミツキ？大丈夫？」
「さっきのでちょっと怪我しちゃった……」
「どこ……？見せて？」
「ほら…足が少し切れちゃって……」
「…これくらいなら……」
「え？」
「いや…なんでもないよ！」
「まぁでもこれくらいの傷なら大丈夫！どうせ夢だし治るでしょ？」
「…ミツキ……実はね」
「…え？何……？」
「夢の世界で受けた傷は…痛みだけを残して現実世界にもいってしまうんだ。だからね…」
””この世界で死ねば現実でも死んでしまう””
「…え……」
「君の運動神経でも…死ぬ事は防げない……」
「……」
「十分気をつけて、君は人間なんだから」
「わかった……」(ﾋﾟｶｯー)
「あ…ミツキ…最後に聞いて？」
「最後？なんで最後なの？」
「夢の世界で夜が明けたら目覚めるんだ。」
「…そうなんだ！」
「だからミツキとは１回お別れ！」
「…また夜にくる！」
「ありがとう…ミツキ。」

バークロー初討伐成功！！
って…ちょっと！足怪我したんだけど！
え〜？！痛いのだけ現実世界に行くの〜！
そんな〜嫌だよ〜！！
次回、3「双海立夏」