第6話 忘却の里

文字数 254文字

「アキラ、しっかり」
「死ぬな!」
「んん?」
「気づいたか。心配したぞ」
 みんなが覗き込んでいる。

「誰?」
「おい、何ふざけて。エルフのシノンだ」
「・・・知らない」
「どうしちまったんだ」
「どきなさい」
「長老」
「あなたは?」
「長老じゃ。ふむ。どうやら、忘却の術をかけられているな」
「忘却の術?」

「ああ。もともと忘却の里というところに言い伝えられている妖術だ。相手に致命傷を負わせたと

、記憶を操作する。術師を倒さぬ限り、記憶は戻らない」
「じゃあ、アキラは」
「体はなんともない。忘却の里に向かい、やつを倒すのだ」
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