第5話 いばらの小城3 城の主

文字数 416文字

「階段を登れば」
『ここより先に行くことはまかりならん』
「誰だ?」
『我は主の手下。ここより先に通りたければ、お手合わせ願おうか?』
「良いだろう」

 呪われた騎士が現れた。
『食らえ!』
 アキラはガードする。
『悪の力に盾で対抗するとは愚かな。くたばれ!』
 アキラは動けない。騎士の剣がアキラを貫いた、はずだった。
『な、なぜだ? 私の剣が負けるなんて』
「己の力に負けたな。うおりゃー!」
 アキラは剣で騎士を粉砕。圧倒的な力の差だった。
「ふぅ」


『お主か? この城に迷い込んだ不埒ものは?』
「この城の主ですね?」
『いかにも。だが、分かっておろう。ここまで来たと言うことは、生きて帰れないと言うことを』
「戯言を」
『ならば、自分の目で見るが良い。己の体をな』
「な、に?」
 アキラの体に何かが刺さっている。体からは血が出ている。

『ここに来て、自分を守らず平然としているとはな。ワシがなにもしないと思ったか?』
「ガハッ」
 アキラは崩れた。
『残念だったな』
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