第12話 高台の物見櫓

文字数 360文字

「ただいま戻りました」
「ずいぶんお疲れのようだが、何かあったかね?」
「いえ」
「まあ、そこの二人がくっついたんだろうと予想つくが」
「スキンシップよ」
「度が過ぎるだろう」

「次だが、物見櫓(ものみやぐら)だ」
「高台の?」
「ああ。敵も強くなってくる。後少しで、奴らのアジトだ。二人も心して掛かれよ」
「分かった」
「もしかすると、二人も致命傷を負うかもしれん。死ぬことはないと思うが、万が一も」
「分かりました」
「では、まずは対策だ」


 対策を練ることになった。シノンとマリーがいても、歯が立たないことも考え、援軍を出すことになった。
「エルフ族は治癒することが出来ても、復活させることは出来ない」
「女神様も?」
『出来なくはありませんが、手遅れになると私でも』
「厳しいですね」

「倒さないと、二人は救出出来ない」
「分かっています」
「なら、良い。今日は休め」
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