ヒューマニズムとルネサンス(2)

文字数 1,375文字

ヒューマニズムとルネサンスについてスペイン語の文章の続きです。作品集は下の写真から入ってください。
Durante la Edad Media, la cultura se había conservado en las escuelas monásticas y no existían escuelas seglares.
中世の間、文化は修道院の学校が独占していて、世俗の学校は存在しなかった、
El clero controlaba la cultura e intentaba evitar por todos medios la lectura de escritos científicos contrarios a las ideas de la Iglesia y, por otro lado, pretendía reservar los frutos de las novedades técnicas a los conventos.
聖職者は文化を支配して、読者が教会に反対する思想の科学の本などは読まないようにして、一方で新しい技術は修道院が独占した。
El humanismo intenta conocer al hombre, cuál es su origen, que lugar ocupa en el universo, y cual es su destino.
ヒューマニズムは人間についてその起源、宇宙に占める場所、目的などを知ろうとした。
Rompe con las tradiciones escolásticas medievales y exalta las cualidades de la naturaleza humana.
中世のスコラ哲学の伝統を壊し、人間の本質の素晴らしさを褒め称えた。
余は文化や知識を独占していた中世の聖職者になるのかな。その世界しか知らないから比較ができないが。
私はコンスタンティノープル近くで生まれ、シチリアに30年、カタルーニャで30年暮らした。私が住んでいた頃のシチリアはイスラム教徒、ユダヤ教徒もたくさん住み、最も文化が進んでいた場所の1つであった。
余の父上フリードリヒ2世は近代的な考えの持ち主だった。早く生まれ過ぎたのが悲劇を招いたのかもしれない。
ルネサンスには我々の時代では思いつかないような素晴らしい考えが生まれている。人間が宇宙に占める場所や目的について調べるとは、なんて素晴らしい。ああ、ルネサンスに生まれたい!
ニコラさんはきっとルネサンスにも生まれていますよ。ただニコラさんは本を読むことばっかり考えて他の危険を考えない、それが心配です。
こんなにも理想的な考えが生まれたルネサンスに危険なことがあるのか?
僕の生きた16世紀には異端審問という怖ろしい制度がありました。異端審問は教皇インノケンテウス3世の時代に制度が作られましたが、16世紀は宗教改革などもあって取り調べも厳しくなりました。
異端審問の制度が作られ、カタリ派が異端とされたことで余も大きなとばっちりを受けた。
ルネサンスの時代は人間の価値が再発見され教会や修道院が独占していた文化や知識が多くの人に伝わりました。でも宗教改革が始まり、異端審問も厳しくなって16世紀は危険な時代にもなっています。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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