朝の微睡み
文字数 2,227文字
昨夜は凄かった。アレンとカレンは、何度もこの世の果てを見た。カレンは、今回した行為を途中までは覚えているが、最後の方は覚えていなかった。汗やその他諸々も綺麗に拭き取られており、違和感はなかった。
そんな事もお構い無しにアレンは眠っていた。もちろんカレンの目の前には、アレンの胸板が飛び込んでくる。カレンが布団の中を覗きこんでみると、アレンとカレンは裸であった。
優しく出来ない、と言っていたアレンはとてもカレンを優しく扱ってくれたことを覚えている。
カレンは、布団の中からモゾモゾと出ようとしたが、アレンに手を握られており、出れそうになさそうだ。
後、昨夜行為に及ぶ前に飲んだホットミルクには、惚れ薬が仕組まれていたみたいだ。そりゃ、急にあんなことやこんなこと言いたくなる。
ようやく、アレンが目を覚ました。
カレンは、
着替え終わると椅子に座り、朝御飯をとり始めた。朝食は、ホットコーヒーと焼きたてのパンとフルーツが出てき、二人は無言で頬張った。
しかし、その顔には不安が滲み出ていた。カレンは、ホットコーヒーにミルクと砂糖を多めに入れ、一口飲んだ。
しかし、カレンを愛する気持ちは誰よりも勝っていると思ってもいた。この思いを抱き、これからカレンの家族に会いに行く。どのように説明するかは、全く考えていない。その場の雰囲気に合わせる感じになりそうだ。
その事を考えていると、カレンが発言をしてきた。
カレンはコーヒーを飲み干し、話を続ける。
そんな事を知らないカレンは立ち上がり、アレンの手首を掴んだ。コートを着て、ホテルの宿泊代を払うとそのまま外に出た。
これから、カレンの家族の元に向かう。
雪が舞うそんな1日が始まるのであった。