ルナの憂鬱
文字数 2,086文字
アレンは、カレンと一緒に寝た。これが、ルナに大きな弊害を与えたようだ。ありもしない事をさっきから言ってくる。
それを聞くアレンも疲れきっていた。
ルナは、更に悪態をついてくる。
アレンは、それが少し気になる。
キラキラ輝く雪の輝きとは異なり、アレンとルナの間には、火花が散り合っているのを周囲は、ただ見守るだけであった。
ルナは、再び1人になる。すると、予想もしていなかったことに大きなため息が出てきたのであった。
それに今の独り言は、誰にも聞かれていない、とルナは思いこんでいた。
しかし、ここは教会だ。誰がいるかなんて分かりっこない。
ルナは、再び気を入れなおし、教会の礼拝堂に向かったのであった。
思わずため息がもれてしまった。それをカレンが聞き逃す訳がない。
完全に猫かぶりを捨ててしまっていた。カレンの前では、猫かぶりでいる必要性なんてないからだ。カレンは、どんなルナでも認めてくれるからだ。まさに、女神とでも言えよう。
外の景色は、雪で白く覆われ、モノクロに染めていく。
カレンは、あることを思いつき、ルナに提案した。