第8話:投資、不況と豚インフルエンザ対処法

文字数 1,824文字

 そうして中央高速に入り、渋滞も少なく早めに帰宅できた。2008年10月28日、早朝、SPDRゴールド・シェア、成り行き4千株買い注文を出すと2720万円で購入でき投資資産残高が3081万円となった。

 11月26日、インド西部ムンバイの高級ホテルや鉄道駅を狙って銃乱射や爆発を伴う同時多発テロが発生。武装した男らがホテルを2日超にわたり占拠した。治安部隊が鎮圧するまでに160人以上が死亡し、三井丸紅液化ガスの津田尚志さんも犠牲になった。その事件にパキスタンのイスラム過激派ラシュカレトイバや同国の情報機関の関与が疑われた。

 その他、三軍統合情報局「ISI」も疑われ、インドのムカジー外相が「パキスタンの一部分子の犯行」と激しく非難した。それにより核保有国同士の緊張の高まりに懸念が広がった。2008年12月29日、横浜中華街のH飯店を予約して家族4人で忘年会を開き、今年の出来事を話し合い。清子の成長を喜んで、乾杯した。

 こうして2009年が明け、丸子山王日枝神社に初詣に行った。そして家内安全と繁栄と娘、猿島清子の成長を祈願してきた。2009年3月、金融危機に端を発した世界同時不況が、電機や自動車など輸出企業の業績を直撃した。需要の激減が響き2009年3月期の連結決算で電機大手8社は合計2兆円超の純損失を計上した。

 トヨタ自動車も純損益が2兆円以上悪化し、約4369億円の赤字に転落した。各社は過剰な在庫の絞り込みに加え経費の圧縮を迫られた。ソニーが1万6千人の削減に踏み切るなど雇用不安は非正規労働者にとどまらず正社員にも波及した。春闘では、未曽有の危機を乗り切るためベースアップを見送るだけでなく、電機大手のように定期昇給を凍結する動きも広がった。
 
 4月、メキシコや米国で豚に由来する新型インフルエンザが発生、多くの死者を含む感染者が出ていることが4月に明らかになり、感染は、瞬く間に世界中に拡大した。世界保健機関「WHO」は同月末、新型インフルエンザに対する6段階の警戒レベルを「フェーズ3」から「フェーズ4」「フェーズ5」に立て続けに引き上げられた。

 さらに6月11日には、世界的な大流行「パンデミック」を意味する「フェーズ6」を宣言した。WHOの発表によれば、11月29日時点での世界全体の累計死者数は8768人。ただ、個別の感染件数算定作業を停止した国が多く、実際の死者数はもっと多いとみられる。今回の新型は比較的症状の軽い弱毒型で、各国でのワクチン接種も10月ごろから本格化した。

 しかし、北半球が流行期の冬本番を迎え感染者急増が懸念される。しかし、2009年、新型の豚インフルエンザウイルスは、人と鳥、2種類の豚が持っていた計4種類のウイルスが複雑に混じりあっている事が日米の研究チームの解析でわかった。米疾病対策センター「CDC」や世界保健機関「WHO」が、公開する新型インフルの遺伝子情報をもとに調べた。

 予防や治療の基礎データとなるウイルスの正体が明らかになった。米コロンビア大チームは、今回のウイルスと過去に判明した豚のウイルスの遺伝子情報を照合した。この結果、ウイルスに8本あるリボ核酸「RNA」のうち6本が北米の豚に感染するウイルスから受け継がれたもので2本が欧州やアジア由来のユーラシア型の豚ウイルスから受け継がれたことを見つけた。

 前者の6本には、人、鳥のそれぞれに感染するウイルスに由来するRNAも混ざっていた。人は通常、豚や鳥のインフルにはかからないが、豚は人や鳥のインフルにも感染する性質を持つ。1998年ごろ、北米で豚インフルが流行した時に、豚の体内で豚ウイルスと人のA香港型ウイルス、鳥ウイルスが混じり合って、まず「3種混合」のウイルスができたとみられる。

 これが北米の豚ウイルスと交雑を重ねた。そして最終的にユーラシア型の豚ウイルスと合わさって「4種混合」の新たな豚ウイルスになったという。このウイルスの表面のたんぱく質が、人に感染しやすい変異を起こした可能性が高い。沖縄の生物資源研究所の所長たちは、北米の豚ウイルスから受け継がれた6本のRNAのうち1本が人、2本が鳥、3本が豚「北米」由来である事を示した。

 国立感染症研究所のウイルス研究室長などを務めた根路銘「ねろめ」所長は
「ルーツが詳しくわかり対策に繋げられる可能性がある」
「今後もウイルスは変化する可能性があり、監視が必要だと話した」
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