第4話:テロ、転職のため川崎へ向かう

文字数 2,038文字

 インドネシア・バリ島でも10月1日、レストランなど3カ所で爆弾テロによる爆発が発生し、日本人1人を含む20人余が命を落とした。11月9日には、ヨルダン・アンマンのホテル3カ所で起きた同時爆弾テロで59人が死亡した。一方、アジアでは、鳥のインフルエンザによる死者が東アジアで続出した。

 12月までにベトナム、タイ、インドネシア、カンボジア、中国の5カ国で人への感染が確認された。死んだ鳥からは、欧州でも高病原性ウイルスが検出されており世界的な広がりを見せた。ウイルスの変異により、さらに人から人へ感染する「新型インフルエンザ」になる恐れもあると思われた。

 韓国・釜山で11月に開かれたアジア太平洋経済協力会議「APEC」首脳会議では鳥インフルエンザ対策での国際協調が宣言された。この年の12月クリスマス、猿島義彦は、祖父母と清子を車に乗せて、名古屋港水族館に早朝、出かけた。猿島義彦は、娘の清子をイルカが泳いでいる水族館に連れて行くと、喜んでみていた。

 その後、ウミガメの水槽も興味深げに見ていた。クラゲを見ると、嫌そうか顔したので、すぐに通り過ぎた。その後、昼食を食べてイルカのショーを見に行った。するとイルカが、豪快にジャンプするとキャーキャー言って喜んで拍手した。その姿を祖母が写真に撮った。シャチも見せると、大きいのに驚き後ずさりするので、水族館を出た。

こうして15時には、自宅に帰ると、車の中で清子は寝てしまった。こうして、2006年を迎えた。名古屋のシステムリソース社に入社して11年で、多くのソフトウェアを開発して業績表彰をうけ課長補佐になっていた。そして、ソフトウェア開発部の谷脇部長に呼ばれ、今年4月から、君は、ソフトウェア開発第一課の課長に昇進すると伝えら、その後、昇格した。

 その後、2006年4月4日、早朝、インターネットでオリックス株の気配値が37550円で高いと感じ千株成り行き売り注文を出すと3755万円で売れ税引き後利益が3149万円で残金が5801万円となった。これを見て大喜びして出社した。この頃、東京、横浜の大手ソフトウェ会社から入社の誘いがあった。

 そのため、転職専門の会社の社員から猿島の携帯電話に電話が買った。最初は、断っていたが、話だけでも聞いた方が、あなたのためになりますよと言われ、気持ちがぐらつき条件だけでも聞こうと面会した。4月10日、大手コンピューターメーカーH社で、大型コンピューターのソフト開発をしないかと言われ、あまり興味がないと断った。

 その翌週、17日、N社、18日、F社で両者とも中小型コンピューターのソフトウェア開発をして見ないかと言われ、その会社の実績を見ると素晴らしいと感じた。5月の連休日は、中小企業のソフト会社で、画期的なパソコン用ソフトを開発してみないかと言われた。しかし会社の規模と条件を聞くと、現在とあまり変わらないので、その気にならなかった。

 その後、1ヶ月すると電話でいかがですかと聞かれ正直にN社とF社に興味があると告げた。すると転職会社の担当者が、もう一度、N社とF社に交渉し転職の気持ちがあるので精一杯の条件を出してもらえるように交渉すると言ってくれた。その後、5月15日、名古屋で面会したいと言われて出向くと転職担当者が、N社とF社に再度交渉して条件のアップしたと語った。

 その結果、F社が、条件をアップしたと教えてくれた。その条件とは、最低、ボーナス別で、年収1千万円を保証。その他、会社への貢献度に応じて、臨時ボーナスを支給すると言うのだ。3LDKの社宅も貸与するという条件を聞き、満足した。それを聞き、おもむろにアタッシュケースから、契約書を出して、ここにサインして下さいと言われサインをついた。

 最後に退職する会社で、問題にならないかと聞くとプログラマーのヘッドハンティングなんて、日常茶飯事であり心配しなくても大丈夫だと言った。この話を両親に伝え、ここにいても仕方がないから一緒に関東へ行かないかと聞くと、父が、ここは、先祖代々の土地だからとか、あまり乗り気ではなかった。しかし、母が、孫の清子の将来も考え手見ると都会に出て良い教育を受けさせてあげたいと訴えた。

 それを聞いて、そうもそうだな、ここで小作農家をやっていても、うだつが、上がらないし明るい未来が来ることもあるまいとつぶやいた。わかった一緒に行こう、でも収入はないよと言うと大丈夫、俺が稼ぐからと、猿島義彦が、真剣な顔で訴えた。その後、転職会社の担当者に、8月の夏休みに引っ越したいから9月1日付けで就職させて欲しいと訴えた。

 それに対して問題ありませんと答え、引っ越しする日を決めたら教えてくれと言われたの了解と答えた。8月を迎えると名古屋の会社での有給休暇が、たくさん残っていた。そのため8月2日、月曜から休暇を取った。8月20日に引っ越し遅くとも8月23,24日には、川崎のF社の社宅に入ると電話した。
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