第19話 フィルミックRGB(3)

文字数 622文字

今回は、「1-1)画像全体のダイナミックレンジを広げたい。風景写真によくあるパターンで、変換曲線の直線部分が長くなります。」を実際に試してみます。
写真1は、プリセットのフィルミックRGBの設定です。S字曲線は、曲がっています。

写真2では、フィルミックRGBのルックタブで、S字曲線を伸ばしています。
フィルミックRGBでは、このあと、シーンタブで、黒の相対露出と白の相対露出を調整する方法が定石です。シーンタブの説明をまだしていないので、今回は、この補正は飛ばします。
写真2は、写真1よりは、暗所が明るくなっていますが、それでも、まだ、良く見える状態ではありません。風景写真に、ゾーンシステムを適用するには、フィルミックRGBだけでは、不足で、トーンイコライザを併用する必要があります。

写真3では、トーンイコライザのプリセットを使っています。中央画面の左半分は、写真1と同じオリジナルの画像です。右が、フィルミックRGBのルックタブをトーンイコライザーを使った画像です。暗所もかなり良く見えるようになっています。

フィルミックRGBを使うと、ベースカーブとトーンカーブを使う表示参照ワークフローに比べ、色の発色が押さえられる傾向があります。色と露光などを調整した最終結果の例を写真4に示します。写真1に比べれば、見栄えのする写真になっています。



写真1 フィルミックRGB



写真2 フィルミックRGB



写真3 フィルミックRGB


写真4 フィルミックRGB


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