第49話 構図とクロップ(8)ミニマリズム(6)

文字数 999文字

Dog Photography Awardsというサイトがあります。

今回は、このサイトの写真の構図について書いてみます。

このサイトには、犬の写真が載っています。

写真は、次の3つに分類されています。

(1)Portrait and landscape
(2)Action
(3)Studio


(3)Studioは、普通のペット写真です。とはいえ、3分割ルールに従った写真は少ないです。

(2)Actionは、足が4本とも地面についていない飛行犬のような写真が多くなっています。これも、3分割ルールに従った写真は少ないです。

問題は、(1)Portrait and landscapeです。

このタイトルは、風景(landscape)の中の犬のポートレート(portrait )の意味だと思われます。

お気づきだと思いますが、横向き(landscape)、立て向き(portrait )は、反対語です。

風景(landscape)とポートレート(portrait )の意味に使われることはほとんどありません。

さて、Dog Photography Awardsの写真には、著作権があり、引用できませんので、類似の写真で説明します。


写真1は、換算50mmで撮影しています。

50mm以上の望遠では、犬の顔の表情がよくわかります。

写真2は、換算42㎜で、標準より、少しだけ広角です。

この写真では、犬は遠くにいて、顔の表情はわかりません。

写真3は、換算30mmで、写真2より更に、広角ですが、犬までの距離が写真2より近くて、表情が若干わかります。

「(1)Portrait and landscape」には、写真3と同じ大きさの犬が写っています。
これは、ポートレート写真の画角としては、広すぎ、風景写真の画角です。

しかし、風景は、写真3よりは、ネガティブスペースになっていて、犬を際立たせる空間になっています。

つまり、ミニマリストの写真としては、写真3程度の小さな主題のポートレートもありうると思われます。

ミニマリストは、ネガティブスペースを重視しますので、ポートレートは80-120㎜の画角には、こだわらず、それが印象的な構図になることもあります。




Dog Photography Awards
https://www.dogphotographyawards.com/



写真1 換算50mm 


写真2 換算42mm 



写真3 換算30㎜ 

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