第13話 カラーキャリブレーション(1)

文字数 1,493文字

今回は、「プリファレンス>自動適用する色順応のデフォルト処理>modern」に、設定してあることが前提です。
darktableで、色処理をmodernに設定してある場合、色調整に主に使うモジュールは、ホワイトバランス、カラーキャリブレーション、カラーバランスRGBの3つです。
ホワイトバランスとカラーキャリブレーションは、必ずセットで使います。今回は、この2つの使い方の要点を説明します。
写真1が、ホワイトバランスモジュールです。このモジュールでは、ホワイトバランスは、カメラのレファレンス(D65)で使います。セットするには、電球アイコンをクリックするか、右上のハンバーガーアイコンの左のリセットアイコンをクリックします。色のワークフローをmodernにセットしてある場合には、自動的に、カメラのレファレンスになりますので、この操作は不要です。エラーメッセージが出た時にのみ、操作します。カメラアイコンは、撮影時のEXIFのホワイトバランスを使うことを意味しますので、カラーキャリブレーションとセットで使う時には、カメラの撮影時の設定を無効にしていることになります。

写真2が、カラーキャリブレーションのCATタブの光源の選択メニューです。
カメラのホワイトバランスでは、光源の種類を設定するか、色温度を設定しますが、その部分は、カラーキャリブレーションのCATにあります。CATタブの説明は、後の回で行います。

写真3は、CATタブの設定例です。
ここでは、「white balance module error」が目を引きます。これは、写真1のホワイトバランスが、カメラのレファレンスになっていない場合に起こりますので、ホワイトバランスに戻って、設定を直します。なお、このエラーは、カラーキャリブレーションモジュールが閉じた状態では、クイックアクセスパネルでは表示されませんので、注意します。
illuminant(光源)は、ここでは、カスタムcustomになっています。
その上の「CCT:4393K(Invalid)」は、ピッカーで画像データから、CCT (correlated color temperature修正色温度) を計算しようとしたけれど失敗したことを意味します。
このCCT欄は、画像データを解析して、D(Day light昼光)、Planckian(black body黒体)、Invalidの3種類のいずれかを返します。D(Day light昼光)、Planckian(black body黒体)の場合には、写真3で、illuminant(光源)の下のヒューhueと書かれている部分の表示が、temperature温度になり、色温度に意味があります。Invalidの場合には、色温度に意味がないので、ヒューが表示されます。その場合には、illuminant(光源)が、カスタムになっていることを確認してください。カスタムになっていれば、Invalidで問題はありません。ちがっていたら、カスタムに変更します。
画像をピックして分析すると、D(Day light昼光)、Planckian(black body黒体)、Invalidの3種類のいずれかになりますが、その時に、写真2の光源に何を選択しても、この3種類になる点がポイントです。選んだ光源が、CCTで表示されるわけではなく、CCTは、選んだ光源のモデルを3種類に当てはめた結果を表示します。
今回は、ここまでです。


写真1 ホワイトバランス



写真2 カラーキャリブレーション(光源)



写真3 カラーキャリブレーション

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