第19話 久しぶりの西原の姿に性懲りもなく欲情する

文字数 705文字

  翌朝チェックすると、yuukiというフォロワーが増えていた。西原に違いない。

  さっそく見に行ってみるが、アイコンもデフォルトのままで、何も書かれていない。うずうずしながら夜まで待って、俺は西原にメッセージ送った。

yuukiってお前だろ?
 彼の名前は有希というのだ。
うん
俺の投稿見てくれた?
うん。イラストがいっぱいで面白いね
そうか
アイコンの猫の絵もかわいい
あれは子供の頃飼ってた猫がモデルだよ
そうなんだ
お前は投稿しないの?
うん
すればいいじゃん
だってなんにもないもん
またまた。彼氏の料理とかいろいろ撮りためてるんだろ
あれは人に見せるためのじゃないもん
 ちぇっ。だが、そこでひらめいた。
じゃあ鍵垢にして、俺だけに見せてくれよ。鍵付ければ、フォロワーしか見られないんだ
そういうふうにできるんだ
そうだよ
そうか
それで、別に彼氏の料理じゃなくていいから、お前の自撮りとか上げてくれよ
 正直、恋人の料理には興味がない。
わかった。後でやってみる
今やれよ。やり方がわからなかったら教えるから
じゃあ、ちょっと待ってて
 しばらくしてメッセージが来た。
できたよ

 見に行くと、yuukiの横に鍵マークが付いている。

 俺は、今度はSNS内のDMで送信した。

ついでに写真投稿してみて
わー、こっちか

 少しのタイムラグがあった後、TLに写真が投稿された。

 おぉぉ。写真を見た俺は、思わず声を上げた。めっちゃかわいいではないか……。

今撮ったのか?
急いだから、ちょっと変になった
そんなことない。それパジャマ?
うん
なんかエロいな
何言ってんの?
冗談だよ

 冗談ではない。本当は、襟元からのぞく白い肌に目が釘付けになっている。

 もっと下まで見たい……。

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