第6話 ギャップに萌えて欲情する

文字数 568文字

 俺は、西原のあどけない顔を思い出す。あの顔で、「体の奥が疼く」とか……。まぁ、恋人がいて、やることをやっているのだから当たり前かもしれないが、それにしても。

 しばし呆然としていると、西原からメッセージが来た。

相談はもういいの?
 俺はようやく我に返る。
その前に、俺が彼氏に会いに行ったこと、知ってたんだな
彼に聞いたから。初めは怒られるかと思った。二人のことを生野に話したこと。
 全部、俺が西原から無理矢理聞き出したのだ。
ごめん
でも、大丈夫だった。生野のことも、礼儀正しかったって
そうか。でも、余計なことをして悪かったな
そんなことない。あの後たくさん二人で話した
俺も少しは役に立てたのか
少しじゃないよ
俺を肴に盛り上がったんだろ
 俺は、茶化すつもりでそう送ったのだが。

うん。いつもは僕の体を大切に扱ってくれるのに、すごく荒々しくて。聞いたら、生野に焼きもち焼いてるって。

その後、もう一度した。いつもは僕のほうからねだってばかりだけど、彼がしようって

 おいおい。とんでもなく大胆なことをさらっと……。

お前らエロいな


恋人同士だもん。普通だよ。生野だって、前の恋人としてたでしょ?

それはそうだけど


 だが、恋人と別れてから、もう何年にもなるし、当然、誰ともしていない。頭の中で、西原と男前の彼氏が絡み合う映像が勝手に流れて、ひどく妖しい気分になる。
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