第11話 生野の目に映る西原
文字数 561文字
西原にせがまれると断れない。俺は観念して、自作のイラストの画像を送信した。
なかなか返信が来ない。
俺自身は、よく描けたと思って、けっこう気に入っているのだが。
やっぱり気に入らないらしい。
俺はため息をつく。恋の相談をしていたはずが、どんどん話が脱線した挙句、なぜか俺は西原の機嫌をそこね、あたふたしている。
新しい恋に踏み出そうとしているはずなのに、やっぱり西原に嫌われたくない。たとえ、俺を好きになってくれるはずなどないとわかっていても。
落ち込んでいると、西原から画像が送られて来た。
そう言いながらニヤけてしまう。やっぱり西原はかわいい。