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文字数 269文字



指折り数えていた
楽しみにしていたこと
その目の前で奪われた
悲しみに満ちたのは
ただ先延ばしに
なったからじゃない
あの人は知らなかった
知らないなら仕方がない
責められるわけもない
残念には思えても
我慢できるのは
わざとじゃないと知っているから
でもそれを超える事がある
楽しみにしていたそれを
踏み滲んだのは
他でもなく自分自身で
それははっきりと
そして堂々とウソをつくから
僕自身よりも
割とどうでもいい理由で
自分側を切り捨てる
絶望の穴に落ちていく僕を
自分の一番冷たい目で
見えなくなるまで見つめては
感情のない笑顔で見送る
また今日も至極簡単に
僕は自分にウソをつかれた
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