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文字数 517文字



いろんなものを切り捨てて
この道しかないと思って
色々と思うところがあっても
好きなだけ眠れないこと
食べたい時に食べれないこと
心ゆくまで休めないこと
それでもしがみついて
選んだのは自分だから
無理してやってきたけれど
立ち止まったその場所に
残されていたものは
顔に出さずに嘘をつける事
知らない誰かにもたった1人の自分にも
本当と嘘を織り交ぜて
親しささえも武器にして
正義のためだと言い訳していた
鏡の前に無理な笑顔つくって
大丈夫だよと話しかけたら
辛さも具合の悪さも
言い出さないかぎをかけては
何も生み出さない日々を積み重ねて
次第に壊れた人形になっていった
あの日何にもいらなくなった
真面目な何処かのわたしの分身たちが
簡単に飲み込まれていったから
変わることができるとしたなら
一度しかないこのタイミング
体はまだ動く頭もまだスペースがある
もう失うものはほとんどない
だったらやれそうなことを始めよう
子供が大人になるくらいの時間を
突き込んだ人生だったけれど
正反対だと言われようとも
無謀だと言われようとも
今までのことが無意味になるけど
決めるのは誰かじゃないから
間違ってたと気付くのも
やれる事を楽しむのも
わたしだけの今あるこの時間だから
今日もまた新しいモノを
見つけに行こう
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