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文字数 380文字



隠されていた扉の向こう側に
欲しい宝物があるのか
開けてはいけないドアなのか
ただのガラクタが押し込まれていたのか
そんなことがどうでもよくなるくらい
飛び込んできたニュースが
虚無に満ちた僕を小躍りさせた
誰かにとっては些細だしどうでも良い事も
明日世界が滅びるほどの話よりも
僕のことを奮い立たせてくれる
ファンタジーに溢れた世の中は
たくさんの人がリアルに興味がなくて
非日常が舞い降りてくる事を
心のどこかで望んでいるようだ
アンバランスな世界は
いつひっくり返るのかわからないのに
結局大きな事を望んでいても
手のひらで掬い取れる分しか
欲しいモノを手に入れられない人の方が
まだまだ多いこの世の中
小さなニュース程度で
喜べてしまう僕はきっと変わり者
でもその方が楽しい気がする
しかめっ面並んでる街中で
ささやかな楽しみを制覇する
一度しかない人生だから
楽しいことが多い方が
面白く生きれる気がする
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