文字数 354文字



空が騒がしい
僕らの気持ちを煽る
遮られた陽の光が
どこか寂しそうに見え隠れ
青い空が恋しくなるほど
雨と風が湧き出して
僕らの隙間を埋め尽くす
正直怖いと思う
このまま切り裂かれて
ひとりぼっちになる事が
今の僕には耐えられない
君も同じ気持ちだから
繋がりをやめられずに
小さな小窓の向こう側から
僕の存在を感じていた
激しく揺さぶられ
窓だけじゃなく家も震える
壁と屋根との隙間を
探しながら風が走り抜ける
何かが倒される音
壊されていく音
僕のところにも
君のところにも
同じように近づいてくる
僕のところから
全ての光を連れて行ってしまった
君の背後からも
サイレンの音が聞こえる
いつのまにか時間だけが
夜を迎えていた
この嵐の先でいつか
君とこの不安な気持ちを
笑って話せるかな
次に目が覚めたとき
どうか全てが終わっていますように
そう呟いて君と別れのキスをした
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