海北高校一年一組

文字数 6,913文字

 一遥(いちは)は凍結した坂道をスクーターで下っていた。
 幼なじみの百伊(ゆい)のお父さんから、取り回しの効きやすい車種がいいよとアドバイスされて、本当はホンダのトゥデイが可愛くて良いなと思っていたのだけれど、名前も知らないヘンな形のスクーターを使って通学している。
 二学期の終業式の朝、すっかり寝坊してしまい慌てて支度した。
 出がけにお父さんから「ちょっとくらい遅刻しても良いから、コケないように気をつけて」と注意された。
 ややもすれば左右に振れるハンドルを左右に制御して海北(かいほく)の市街地まで降りてきた。
 実のところ、通学にスクーターを使うのは校則違反なので、いつも市街地に住んでいる百伊の伯父さんの会社――藤琴(ふじこと)興産という社名からは、どんな仕事をしているのか想像も付かない――の倉庫の軒下、使わせて貰っているスペースにスクーターを隠す。そして自転車に乗り換えて高校へ向かうのだ。
 隣にはまだもう一台、自転車が置いてあるから、百伊は一遥よりもさらに遅れているようだ。
 百伊も同じようにバイクと自転車を乗り換えて通学している。というか、百伊が伯父さんの協力を得てこの方法で通学するのを、一遥の方が真似させてもらっていると言った方が正しい。
 百伊のバイクはホンダのモンキーである。左足で変速機をカチャカチャ入れ替えて百伊は楽しそうにモンキーに乗るが、運動神経の悪い一遥には真似できそうもない。
 生徒証をインストールしたマイナンバーキーを門柱のタッチパネルにかざして、校門のロックを解除する。
 八時二十三分、始業まであと七分。
 今年から導入された電子ロックシステムで、遅々として進まないマイナンバーキーの普及率を少しでも上げるため、公立高校で段階的に導入されているらしい。おかげで海 北高校生は、全員マイナンバーキーを所持している。タッチした時刻によって、遅刻や早退を管理できるというメリットもあるということだ。
 教室に入り、席に荷物を置くと、話し込んでいた百伊と千咲(ちさき)がこちらを向いた。
「おはよう。はぁちゃん」
 二つ前の席に座る千咲が立ち上がって、一つ前の席の百伊と椅子を分け合って座り直した。これで三人で話すいつもの体制ができあがる。昼ご飯の時は一遥か千咲が椅子を持って移動するが、ホームルーム前におしゃべりするだけなら、わざわざそこまでしなくても良い。
「ちぃ暖かいわー。もっとくっついて」
「うん。ゆんも暖かいわ」
 まだ教室の暖房の効きは不十分で、二人の友だちは密着して暖を取っている。
「あれ、ゆん、もう来てたの。伯父さんのところ、モンキーがなかったけど」
 車で送って貰ったのかな、と一遥はリラックマの膝掛けを広げながら訊いた。
「あー、さすがはぁ。気づいたか。今日は遅刻しそうだったからチョクで学校まで来た」
「え、大丈夫? どこに停めたの」
「普通に駐輪場に停めた。まあ今日は午前だけだから大丈夫っしょ」
 百伊が自信満々に言うので呆れてしまった。
「ってかあんた、スカートどこいった」
 しばし座るのを忘れていたら、千咲に笑いながら指摘された。
 えっ、と慌てて下を見ると、いつもはバイク用のジャージの上に重ねているスカートの姿が見当たらない。
「あ、ヤバい。朝、時間なかったから」
 うっかりとスカートを履くのを忘れてしまっていたようだ。
「えええ、大丈夫か?」
 すかさず百伊に反撃される。
 確かに終業式の前は服装チェックがあるから、このままではマズい。
 いや、逆に一周回って、先生も呆れてなにも言わないかも。
「しゃあない、わたしの夏用でよければ、貸してあげる」
「ちぃちゃん、夏用なんかカバンにいれてるの」
 一遥は千咲の思わぬ助け船に縋るような目をした。
「ウチにある。ダメだわ。役に立てずすまん」
「いや、終業式が始まるまでに一回帰ればまだいけるぞ」
 百伊がそんな提案をする。
 千咲の家は、うらやましいことに高校から歩いて三分ほどの距離である。
 しかし今は、その距離すらも遠い。そろそろ朝のホームルームが始まってしまう。
 そうなったら終業式が行われる体育館まで、担任の監視下で一直線である。
「時間もキツいし、あと校門、見張られてるんじゃない?」
「せっかく電子ロックにしたのに? どうかなあ」
「自動改札になってないから、集団で遅刻したとき、ひとりの遅刻記録だけで全員が中に入れちゃうんだよね」
 だからせっかく電子ロックシステムを導入しても、なかなか教師たちのアナログな立ち番はなくならないのではないだろうか。
千咲のツッコミに、百伊はその先を考えていないようだった。
「おい、藤琴」
 そこに、焦ったような声で廊下に面した窓から男子が声をかけてきた。
「お、佐波っち、久しぶりだな。生きてたの」
 百伊は快活に返事した。
 一遥と百伊の住む集落から、もう一人海北高校に通っているのが彼、佐波(さわ)紀路(のりみち)である。
「なんか用? いま忙しいんだけど」
「おまえ今日、モンキーでそのまま来ただろ。駐輪場にまっちゃんがいたぞ」
「マジか!」
 生活指導の松浦先生はお菓子大好きの肥ったおっさんだが、先祖代々教師の家系だけあって、ヤミバイク通学など校則違反に対する融通は全く利かない。
 百伊は千咲の身体を押し退けるように素早く立ち上がると、教室から走り去った。
「佐波君、外、松浦先生だけ?」
 千咲が少し緊張したように尋ねる。
 佐波っちは隣のクラスだが、千咲とはテニス部で一緒である。
 とはいえ男テニと女テニはすごく仲が良いという訳でもないので――仲が悪いというわけでもないのだろうけど――千咲は一遥や百伊のような距離感で佐波っちに接する訳ではない。
「いや、ラーメンも校門のところにいたよ。遅刻するやつを捕まえる当番かな」
 ラーメンとは一遥たちの担任である今村先生のことである。
 最近、夜にラーメンばかり食べているのでどんどん肉が付いて、いつの間にか「いまむラーメン」とあだ名されるようになった。それがついに単なる「ラーメン」になってしまった、可哀想な二十代のお兄ちゃんである。
 やはり予想通り、寒い朝に外に出る貧乏くじを、若い教諭が引かされているようだ。
「ありがと」
 それを聞いて、千咲も立ち上がった。そして一遥の腕を取る。
「えっ?」
 一遥は面喰らったが、
「百伊をイケニエにするようなものだけど、見つかっちゃったからには仕方ないよね」
 千咲に手を引かれて、一緒に走り出した。
 昇降口で靴を履き替えながら、窓越しに正門の方でまっちゃんが叫んでいるのが見えた。
 千咲が一遥の頭を押さえて窓から頭が隠れるようにする。そのまま様子を窺った。
「藤琴ぉ! おまえこんなうらやましい、かっこいいバイク、いや違う、バイク通学は禁止だ!」
「ごめんまっちゃん、貸してあげたいけど、まっちゃんが乗ったら体重で潰れちゃうからさ」
 百伊はまっちゃんをおちょくりながら、ポケットからキーを出す。
 そして、前面に立ちはだかる巨躯の隙間をくぐり抜けると、軽業のようにイグニッションを回した。
 スカートから太ももが露出するのも構わずキックスタートすると、モンキーはうなり声を上げてまっちゃんの手の届く範囲から逃げ出した。
「おいコラ待て! 今村先生、逃がさないようにしてくださいよ!」
 まっちゃんはラーメンの方に大声で指示を出した。ラーメンは泡を食って足踏みしている。
 百伊が正門をスルーして校舎の周りを廻り始めたのを追跡すべく、まっちゃんはジェットヘルメットを被って、愛車のスカイウェイブに騎乗する。二百五十CCのエンジンがそれに答えてブロロロとうなり声を上げた。
「予想通りの展開・・・・・・」
 千咲は呟くと、百伊とまっちゃんの描く円弧の隊列が途切れたタイミングを見計らって、裏口からテニスコートへと一気に駆け込んだ。そのまま一遥に手招きする。
(そっか・・・・・・)
 テニスコートの奥にある裏門から敷地を抜け出せば、少し遠回りにはなるが、ラーメンに気づかれずに千咲の家まで向かうことは可能だ。
この調子で百伊が担任のラーメンを釘付けにしてくれていれば、ホームルームの開始時刻が遅れるから、往復する時間も十分確保できる。
 僅かな情報を組み合わせて咄嗟にそれだけの計算をした千咲に舌を巻いた。
 ただ、もう一つクリアすべき壁がある。
 当然、校門のロックである。
 電子ロックは門の内側からも外側からも解錠できる。
 だから裏門の内側のパネルにマイナンバーキーをかざせば、今、目の前のロックは解錠できる。
 しかし千咲が自宅からスカートを回収して再び門の外に戻ってきたときには、既に始業時間を過ぎているだろうから、裏門の外側のパネルで解錠した場合、遅刻判定になってしまう。
 千咲が帰ってきたタイミングで、一遥が裏門の内側のパネルで解錠しても同じである。この場合は教員たちがログを確認したとき、一遥が遅刻者を手引きしたと判断され、呼び出しを食らうことになる。
 一遥は逡巡していた。
 服装の減点を自分が食らわないために、千咲が危険にさらされるのは申し訳ない。――百伊は自業自得だから別にいいけれど。
「ちぃちゃん、わたし別に・・・」
 裏門まで来たところで、一遥がそう言って引き留めようとするのを、千咲は笑って、
「大丈夫。いいこと思いついたから。はぁちゃん、昇降口に戻って、ラーメンの動きを密かに見張っといて」
「見張るって、どうすればいいの?」
「タッチパネルを操作する素振りを見せたら、ダッシュでここまで戻ってきて、鍵をあけて」
 千咲は、裏門のタッチパネルに表示されるステータスを注視している。
「ひゃあーー」
 と叫びながら百伊のモンキーが何周目かの通過をして、校舎の角をドリフトするのが植え込みの隙間から僅かに見えた。
「あほか! 止まれ!」
 十秒ほど遅れてまっちゃんのスカイウェイブがそれを追いかける。
「ゆんぴょんが校外に逃げられないように、多分ラーメンは施錠モードを切り替えるから」
 千咲が薄く笑う。
 教員のマイナンバーキーを使えば、校門の三種類の施錠モードを順次切り替えることが出来る。
 タッチパネルがモード遷移画面に変わり、ラーメンが自分のマイナンバーキーをかざしたのが分かった。そして施錠モードが一つ進む、すなわち通常モードから強制ロックモードへと移る。この時点でモード切替が確定するのではなく、十秒ほど経ってからようやく確定するような仕様になっているようだ。
 そして再びモード遷移画面へ。またモードが一つ進み、強制ロックモードから手動モードへ。
 通常モード状態ではツマミが手では回せないように電子制御されているが、手動モードは内側から、ツマミを手動で動かすことで解錠できるモードである。
 そして施錠モードは学校の周りの全ての門が連動しているのである。
「ほいっ。スタート!」
 正門でのラーメンの操作によって手動モードが確定されたのを確認するや否や、千咲はツマミを手で回して裏門を解錠し、自宅に向かってダッシュで出て行った。
 八時二十八分。
「そっか、なるほど・・・」
 百伊を封じ込めるためには、まずもって門の内側のパネルにマイナンバーキーをかざすことによる解錠を防がなければならない。そのためにラーメンが設定すべきは、強制ロックモードが良いように思われる。
 しかし、今はまだギリギリ始業時間前であり、強制ロックモードで内からも外からも解錠を受け付けないようにすると、普通に登校してくる生徒を締め出す格好になってしまう。
 だからラーメンは、間に合った生徒に門を開けてやるため、手動モードに設定せざるを得ないのである。
「ひゃあーー」
 百伊とまっちゃんは次の周回に入ったようで、再び叫び声が前から後ろ、右から左へと去って行った。
 そして、千咲の成功の可否は、百伊がどこまで逃げ切れるかにかかっている。
 八時三十分になった。
 昇降口に潜んだ一遥は、ラーメンが再びマイナンバーキーをかざして、タッチパネルを操作するのを目視した。おそらくは、まず通常モードに設定、十秒間で確定させて、もう一度同じ操作をして、強制ロックモードに設定、十秒後に確定させるはずだ。
 始業時間を過ぎたので、ラーメンは百伊が捕まるまで、間に合わなかった生徒を門の外に待たせておけばよいからだ。
「ありゃりゃりゃ」
 百伊の戸惑う声が響く。
「バカ、お前、そんだけふかしたら、そうなるわ!」
 ちょうど校舎の裏口から裏門までの道を塞ぐような絶妙な場所で、ついにまっちゃんのスカイウェイブが百伊のモンキーの前面に立ちはだかった。一遥は慌てて下駄箱の影に姿を隠す。
「ガス欠?」
 百伊は諦めたようにスタンドを立てると、モンキーから降りて降参とばかりに手を挙げた。
「チョーク引いたら復活するかしらんが、とにかく転ばなくてよかったがな」
 まっちゃんはぜえぜえ息を吐きながら二台のバイクを裏口近くに寄せる。
【門の外着いた! ギリ間に合ったかな】
 ちょうど千咲からメッセージが届く。
 おそらく裏門の外のタッチパネルを見て、まだ強制ロックモードになっているのを確認したのだろう。
 このときには一遥にもようやく千咲の考えの全体像が見渡せていた。
 あとはラーメンが施錠モードを元の通常モードに切り替えるのを待って、千咲に言われたように裏門までダッシュするだけである。強制ロックモードから通常モードに遷移させるには、手動モードを経由させなければならないから、十秒間と少しだけ手動モードの時間帯が生まれる。そのときに内側からツマミ開ければ千咲は無事に・・・
(あれ? このままだと、行けなくないか?)
 裏門までの道を、まっちゃんが塞いでいる。
 やばい。
「あー、終わりましたよ今村先生、あとは結構ですので・・・」
 まっちゃんが電話で正門のラーメンと連絡を取っている。
【あとはラーメンが施錠モードを切り替えたら・・・】
 千咲が裏門の外からメッセージで指示を送ってきているのがスマホの待ち受け画面から分かった。
 大丈夫、わたしもちぃちゃんの計画は理解できたよ。
 でも、物理的に裏門に向かえなくなっているんだ。
 一遥は冷や汗を流しながら、昇降口の裏口までにじり寄った。
 百伊と目が合う。驚いた目をしている。しかしまっちゃんに気づかれないようにアイコンタクトだけで何かを伝えるのは無理そうだ。
 百伊はチラリとポケットに目をやると、
「まっちゃん! ガソスタまでの分、ちょっと分けてよ!」
 まっちゃんの気を引いて、キックスタートを左足で弄んだ。
「ああ? お前、ミニバイクくらいなら曳いていけるだろ。ちょっと見せてみろ」
 まっちゃんは文句を言いながら、モンキーに触らせてもらえるのが嬉しいらしく、フューエルタンクのフタの蝶番をパカパカいわせて遊んでいる。
(いま、いま!)
 百伊がこちらに向かって合図を出している。
(あ、メッセージ)
 千咲は一遥と百伊との三人の仲良しトークルームに、さっきの指示メッセージを送ったようだ。それで百伊も二人がこそこそと何かしているのは分かったのだろう。
 一遥は意を決し裏口を飛び出した。そして植え込みへと姿を隠す。
 大丈夫。まっちゃんはモンキーに夢中だ。
 落ち葉がカサカサと音を立てないように慎重に、しかしラーメンのパネル操作に間に合うよう大胆に裏門へ。
 そしてタッチパネルを見て施錠モードを確認するのももどかしく、ツマミに手をかける。
 回った!
 カチャッという音とともに扉が開き、千咲が身体を滑り込ませてきた。
「手動モードになったのに全然開かないからヒヤヒヤしたよ」
 手に夏用スカートを握りしめた千咲は、ホッとしたように呟いた。
 これで、手動モード時に二度裏門が開いたログは残るが、誰が開けたのかは特定されない。
「こんなガバガバなセキュリティで大丈夫なのかな、この学校。裏口にも人を置いた方が良いんじゃないのかな」
 一遥は呆れたように感想を漏らした。だが、今日のところはおかげで助かった。
「まあ冬休み中にシステムアップロードするらしいから、年明けからはもうちょいマシになるでしょ」
「ちぃちゃん、なんで電子ロックシステムのこと、こんなに詳しいの?」
 一遥は疑問に思って尋ねた。
「あれ、知らなかった? このシステムの取り付けしたの、百伊の伯父さんだよ」
 マジか。藤琴興産、そんな事業を。
「わたしは大人の話を聞くのが結構好きだけど、はぁちゃん、そういうのほんと興味ないよね」
 千咲はもう落ち着いてそんなことを言っている。
「ちぃちゃん、わたし、昇降口に行く必要なかったんじゃない? ここでタッチパネルとにらめっこしておけばそれで良かったような・・・」
 一遥は息を吐いた。
「まあね。でもいざとなったら一遥だけでも教室に戻れるようにしといた方がいいかなって」
 千咲は笑った。
「そら! さっさと済ますぞ藤琴、お前冬休みは大人しくしとれよ!」
「さー。どうかな?」
 まっちゃんに連行されながら百伊は、茂みの奥へと親指と人差し指でハートマークを送ってくる。
 それを受け止めながら、一遥は二人の友だちそれぞれの大胆不敵さに感服したのだった。
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登場人物紹介

堀内(ほりうち)(いち)()   引っ込み思案で優柔不断。読者の共感ともどかしさを煽る主人公。

十和(とわ)    十七歳。一遥とマッチングした不思議な青年。時代がかった話し方をする。

(ふじ)(こと)百伊(ゆい)   モンキーを乗り回すヤンキー。若いママになりたい。

(はやし)()(さき)   理知的な少女。テニス部所属。イケメン大好き。

佐波(さわ)(のり)(みち)  一遥と百伊と同じ集落から通学する男子。千咲とはテニス部で一緒なので、三人の話題によくのぼる。

<先生たち>

小寺先生  愛梨ちゃん。美術部顧問。FM好きのアラサー。

松浦先生  まっちゃん。生活指導の肥ったおっさん。お菓子大好き、バイクも好き。

今村先生  ラーメン。一遥たちの担任。そういえばこいつも二十代男子。

<一遥の親族>

堀内(とし)(ゆき)

おじいちゃん(父の父)無口で無愛想。じっとできない人。すぐに山仕事に行ってしまう。



堀内スミレ

おばあちゃん(父の母)おしゃべりで、おじいちゃんとはバランスがとれている。



堀内(もと)(ゆき)

お父さん 小学校の先生 理屈っぽく厳しいが、暖かい。



堀内(あおい)

お母さん 小学校の先生 マイペース。よくペットの譲渡会に行く。



アンスリウム

アンちゃん。堀内家の賢くて元気な愛犬。

小倉彰人(あきと)  はとこ(祖父の妹の孫)京都にある巧緻舎大学の三回生。ラグビー部のスタンドオフ。

久間英治

二十三歳。百伊とマッチングした海北市の地主の息子。商科大学卒。


常井健太郎

十八歳。千咲とマッチングした大阪の大学生。俳優の坂道健太郎と仁藤健太郎を足して二で割ったイケメン。

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