第15話 和歌第十八 まがきの花
文字数 304文字
をぐらの宮の住み給いけるところという堂にとまりてありあけの月おもしろき曙に
いろいろの花を折りて仏に奉るとて月のこり露むすばん あしたまがきの花を折りて
仏界に供えせむとかかれたるを思い出でて
第十八 むかしおもふ まかきの花を 露なから たをりていまも たむけつるかな
籬 手折り 手向け
※をぐらの宮 兼明親王。醍醐天皇の第十六子。山荘を嵯峨小倉山に営む。永延元年没。七十四
才。博学多才.書に巧みに文をよくす..徒然草六段に前中書王として出ず.(六段前中書王・九条太政大臣・花園左大臣 みなさん一族が絶滅することを願われていた。)
いろいろの花を折りて仏に奉るとて月のこり露むすばん あしたまがきの花を折りて
仏界に供えせむとかかれたるを思い出でて
第十八 むかしおもふ まかきの花を 露なから たをりていまも たむけつるかな
籬 手折り 手向け
※をぐらの宮 兼明親王。醍醐天皇の第十六子。山荘を嵯峨小倉山に営む。永延元年没。七十四
才。博学多才.書に巧みに文をよくす..徒然草六段に前中書王として出ず.(六段前中書王・九条太政大臣・花園左大臣 みなさん一族が絶滅することを願われていた。)