第2話 京都での吉田兼好の足跡 エッセイ

文字数 1,121文字

旅の目的は、吉田兼好の住んでいて、考えていた場所へ行って、何か片鱗を感じたいということが狙いだった。場所は吉田神社をまず参拝する予定である。法師が生まれた所であり、先祖代々神主をされているという。京都は神社仏閣の有名どころが多い町である。かつては天皇の御所があり神武天皇以来、日本の神様というシンボルとして、現在も徳仁令和天皇と雅子皇后がいらっしゃる。今は東京に遷都されているが、江戸時代までは、天皇は京都御所に住まれ、江戸は征夷大将軍の徳川が住んでいた。町の風景は、建物が潰され、新しく建築されると、昔の状態は全く想像できなくなるのが、人間の頭脳だと思う。私の住んでる団地は、利便性が良いのか、居住者が高齢化し土地を譲渡し、新しいく若い人が購入し、今どきの家を建て続けている。散歩のついでに、建築状況を見るのが楽しみである。様々なタイプの家が建ち、新しい家族が入居する。2、3年すると、すっかり家も人も地域に馴染んでくる。昔の家はどんな形だったのか、全く想像できなくなっている。この団地も50年前位に造成されており、当初の入居者は高齢で亡くなった方が多い。土地を売却すれば、すぐに買い手が付き、建物を壊し新築される。京都御所も1300年位前から、その地へ建てられ、天皇が住まれたらしい。御所あたりが一条で南方面へ二条、三条と伸びて行くらしい。京都駅は八条当たりという。今回は吉田神社と下鴨神社と上賀茂神社に初日は行く予定である。吉田兼好の生まれた場所、徒然草によく出てくる、葵祭りが行われる神社に行ってみて、そこで何か私なりの発見があり、ブログに書こうと思っている。宿は妙心寺の花園会館という所に予約した。久留米梅林寺の本山であり、まだ行ったことがない。ネットで調べ、会館はベッドの部屋があり、精進料理も食べることができるということで、楽しみにしている。一泊二泊の短い旅。日常生活から、脱却し旅を楽しみたいと思っている。
二日目は、妙心寺を散策の後、仁和寺へ行く予定。吉田兼好法師が近くに住んでいて、この仁和寺へよく、来ていたという。徒然草の中に何回か出てくるお寺であり、僧侶との交流があったようである。可愛い稚児を遊びに誘い、宝探しのようなものをしたというのもある。どこの場所でやったのかを確かめてみたい気もする。近くと思うけれど大報恩寺に行ってみたい。釈迦に関係のあるお寺で、ここでお経を読むと徒然草に書いてあった。短い旅だが、吉田兼好の徒然草を読んで、いろいろ想像したが、ゆかりの地に行ってみて、なにかインスピレーションが湧くような気がする。出来れば色々な人に話を聞きたいと思うのだけれど、京都の都会人は、相手にしてくれるだろうか。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み