第7話 和歌三・四・五 権中納言から和歌

文字数 381文字

状況解説:雪いたうふるころみこ(御子)ひだり(左)の中納言どのより
和歌三 あとたえて とはぬ日かずも ふる雪に おぼつかなさの つもるころかな
          (訪)
意味  足跡絶えて訪れなくなり久しいが、降る雪に様子が分からずあなたが気掛かり。
和歌四 ふるゆきに さとをばかれず あとつけは まつらむ人の かずにもらすな
              (離)
兼好の返し
和歌五 あとつけて いまこそとはめ うき身をも まつらむやどの にはのしら雪
              (訪)           (宿)
※嘉歴二年(1327)に藤原為定が権中納言に任じられたとあり、兼好法師42才以降のことだろうか。藤原為定は、1293生~1360没で鎌倉後期・南北朝時代の歌人。二条家の嫡流で、養父為藤のあとを継ぎ、「続後拾遺集」を完成。のち「新千載集」を撰進。二条為定。

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