(信長殿、天龍と地龍を召喚します)
2019/01/24 21:29
清明の声と共に巨大な白い天龍と漆黒の地龍が天空に現れた。
その巨大さは<ブラックナイト>にも匹敵するほどで、白い天龍は翼をもつ龍に似せて作られた天駆ける船であった。
しかし、地龍はただの黒く巨大な亀のようなに見えたのだが、気のせいだろうか。
2019/01/24 21:31
(清明殿、当然、わしは天龍をもらっていいのだろう?)
2019/01/24 21:31
信長が一歩も譲らないという姿勢で清明を見た。
2019/01/24 21:32
(それは当然です。私も地龍の方が気にいってるので、何の問題もないです)
2019/01/24 21:33
清明は冷静な声で対応した。
2019/01/24 21:34
信長は不審そうに尋ねた。
2019/01/24 21:34
(兄弟艦でほぼ同じ性能ですし、まあ、デザインが好みなのです)
2019/01/24 21:35
(そういうもんかのう)
2019/01/24 21:35
(人、それぞれですな)
2019/01/24 21:35
(では、清明殿は飛鳥時代に飛んでくれ。わしは少し時を下る。メガネたちを鍛えなくてはならないので、殿もわしらが勤めよう)
2019/01/24 21:36
(頼みます。こちらは神沢優、月読波奈、安東要でこじんまりと行って参ります。波奈殿がいなくなるとオタクたちが淋しがるかも知れませんが、適当に誤魔化しておいて下さい。その代わりに式神を置いていきます。雛御前!)
2019/01/24 21:37
清明が命じると、雛人形のような十二単姿の幼女が現れた。
2019/01/24 21:36
「信長さま、私たち<式神衆>が清明さまの代わりにお仕え致します。何なりとお申しつけ下さい」
2019/01/24 21:46
「何というか、美少女の式神はいないかのう」
2019/01/24 21:47
十二単姿の幼女が美少女に変化した。
2019/01/24 21:47
「とりあえずだな、<式神衆>で美少女軍団を結成してもらえると、上手く騙せそうじゃ」
2019/01/25 03:20
「わかりました。そのように手配させて頂きます」
2019/01/25 03:35
雛御前は地龍に一瞬でテレポートして、総勢108名の美少女軍団を引き連れて戻ってきた。
2019/01/25 03:36
「なるほど、これなら行けそうじゃわい。とりあえず、総選挙をして<式神7>を決めなくてはならないな。楽しみじゃわい」
2019/01/25 03:36
何だか自分の趣味に走ってるような信長だが、本当に大丈夫かいなとおもう清明であった。
2019/01/25 03:37
夜桜は雷属性の聖刀技でアリス・テスラのプラズマを抑えていた。
時折、ハネケやメガネ隊の一斉攻撃を叩き込むのだが、全部の攻撃を凌がれていた。
信長と清明が話をまとめてるうちに、メガネたちはアリス・テスラと激闘を繰り広げていた。
2019/01/25 03:40
(夜桜! 信長さまから撤退命令が出た。あの白い船<天龍>で跳ぶらしい)
2019/01/25 03:40
メガネからのテレパシー通信である。
2019/01/25 03:41
(少し時代を下るらしい。清明さまは飛鳥時代に跳ぶらしい)
2019/01/25 03:42
(了解です。だが、撤退することが最も難しいですよ)
2019/01/25 03:43
(大丈夫、私が大技を叩き込むから、その隙に撤退して下さい)
2019/01/25 03:43
神沢優がそういうと、月読波奈も言葉を継いだ。
2019/01/25 03:44
(波奈も時間を稼ぐ。大丈夫)
2019/01/25 03:45
月読波奈はモニター越しににっこり笑った。
2019/01/25 03:45
(では、ここは二人にお任せします)
2019/01/25 03:46
夜桜機はハネケと共に後退して、神沢、月読機と交代した。
2019/01/25 03:46
(五色龍の術! 龍神召喚!)
2019/01/25 03:48
神沢優の双眸が黄金の光を帯びる。
巨大な黄金の龍神が現れて、アリス・テスラを圧倒した。
2019/01/25 03:49
(ふっ、なかなかやるわね。だが、これはどうかしらね)
2019/01/25 03:49
アリス・ステラが左手でプラズマを弄びつつ、右手にもプラズマを生じさせた。
2019/01/25 03:50
(消えてなくなってしまいなさい!)
2019/01/25 03:50
アリス・ステラはふたつプラズマをメガネたちに向けて投擲した。
そして、ふたつのプラズマが衝突した時、そこにビックバンにも匹敵する爆発が生まれ、龍神もろともメガネたちを吹き飛ばすかに見えた。
2019/01/25 03:51
(ここは波奈にお任せ! <時空眼>オーバードライブ!)
2019/01/25 03:51
その瞬間、月読波奈の銀色の瞳が輝き、アリス・ステラとプラズマ爆発の空間の時間が停止した。
2019/01/25 03:52
(限定空間の時間停止か?)
2019/01/25 03:52
メガネが真相を言い当てた。
2019/01/25 03:53
(波奈、凄いでしょう)
2019/01/25 03:53
メガネも言葉もなかった。
天龍と地龍にメガネ隊と神沢隊が全機、収容された。
2019/01/25 03:54
(では、清明殿、しばしの別れだ。波奈殿も達者でな!)
2019/01/25 03:54
(のぶちん、天ちゃんも、またね。今度、会うのは関ヶ原かもね)
2019/01/25 03:55
(おい! 波奈殿、そうなのか?)
2019/01/25 03:56
漆黒の地龍は空間に溶け込むように消えていった。
2019/01/25 03:56
(信長さま、私どももそろそろ)
2019/01/25 03:57
雛御前が天龍をコントロールしてくれるらしい。
2019/01/25 03:57
(分かった。では、高松城水攻めの戦場へ!)
2019/01/25 03:58
(また、戦場ですか?)
2019/01/25 03:59
(いや、少しサルを驚かせてやりたいのじゃよ)
2019/01/25 03:59
信長は自分のいたずらにわくわくしているようだった。
2019/01/25 04:00
(………それはちょっと悪趣味、いや、なかなか面白いですね)
2019/01/25 04:00
メガネは仕方ないなあと呆れつつも、ちょっと楽しみだった。
天龍もまた、時の流れを下って、高松城水攻めの時空へと跳躍した。
2019/01/25 04:01