第18話:シアトルからベガスヘ

文字数 2,566文字

 翌日、12月25日、シアトルの名所、スペースニードルへバスで出かけた。スペースニードルはワシントン州シアトルの中心地区シアトル・センターにあり、シアトルのランドマークの1つで、タワーの上部にUFOのような円盤状の展望台がくっついている、独特なデザインのタワー。1962年の万国博覧会の時に建てられ、高さは605フィート「184m」ある。

 建設当時はミシシッピ川より西の建築物の中で一番高かったが今ではシアトル市街地にもスペースニードルよりも高い建物が増えてる。ポスターではスペースニードルを中心に撮影する角度によりシアトルで最も高い建造物の様に見えるので、そのつもりで展望台に登って肩透かしを食らった気分になる人も多い。しかしスペースニードルのすぐ近くには視界を遮る建造物はない。

 そのためスペースニードルの上から見る360度の展望は素晴らしい。展望デッキの1階下には47分をかけて360度回転、ノースウェスト料理の予約制レストランがあり、料理を食べながらシアトルの眺望を楽しめる。下から見上げると円盤状の展望台があるデザインのせいか、なかなかの風格がある。

 スペースニードルは直径40メートル、深さ10メートルの円筒状の6千トン「その内250トンもの鉄骨」の基礎の上に建てられており時速320キロの風速とマグニチュート9.1クラスの地震に耐えられる様に設計されてる。円盤部の展望台からシアトル市街やエリオット湾に浮かぶ島など景色が一望できるのはもちろん晴れた日には西にオリンピック山脈、東にカスケード山脈、南にマウント レーニアとシアトルを囲む雄大な自然の展望が見渡る。

 そして息子達がブルースリーのお墓に行きたいと言うのでホテルのフロントで行き方を聞いていた。スペースニードルの見学を終え大型バンを予約していて、それに乗りカンフーを使う有名なブルースリーと、同じくアクション・ムービースターで長男のブランドン・リーが眠るワシントン州シアトルのレイク・ビュー墓地に向かい15分程で到着。

 その後、大型ワゴンタクシーをスマートフォンで呼び出し16時過ぎにホテルに帰って買ってきた夕食を食べ風呂に入った。そして、両親はホットウイスキーを飲んでブルースリーの映画の話をしていたが、子供達は買ってきたケーキと果物を食べながら、テレビを見ていた。やがて、眠くなり22時過ぎには床についた。翌朝、7時に起き朝食をとりホテルのチェックアウト。

 大型ワゴンタクシーを呼び8時半にホテルを出発し10時シアトル空港に到着した。その後、登場口で手続きをとり近くのカフェで早めの昼食をとり12時前の飛行機で14時半にラスベガス空港に到着した。そこからワゴンタクシーで今晩、宿泊するウインホテルに向かい15時半にチェックイン。その後、近くのファッションショーモールに行き明日の朝食の食材とビールと酒の肴や素敵なドレスを見て回った。

 その晩、ウインホテルでのシルクドソレイユのショーを見に行ったが会場であらかじめ水よけのシートが用意されたが余り役に立たない様だ。音楽とサーカスと水しぶきが印象的でその器械体操のような演技が芸術性があり最高。ちなみに席の価格は大人1人18000円高いが、ここでしか見られない事、芸術性、躍動感、音楽、照明、全てを勘案すると決して高いと言えない。

 ショーを終えて部屋に戻り21時頃から大人達はお酒を飲んで子供達はお菓子をつまみながら今日のシルクドソレイユのショーについて話したが百合以外の子供達に、すごいスケールのアクロバット・ショーにしか見えなかった様だ。しかし百合は、芸術性、音楽性について、さすがシルクドソレイユ、素晴らしいと絶賛していた。そんな話で盛り上がり23時頃に床についた。

 翌朝、9時に起き、陽が上がり始めた10時半、散歩に出て北側のベネチアンホテルのイタリア料理、ピザとパスタとジェラードが美味しいと聞いたので徒歩15分かけて食べに行った。父はピザを食べて、そのチーズの味は最高と絶賛していた。母もパスタの油で具合、オリーブオイル、チーズのバランスが良いと誉め、子供達はピザと大盛りのジェラードに感動していた。

 そしてベネチアンホテルの内部を歩くと素晴らしい天井画や壁画、装飾品が素晴らしく多くの写真を撮った。更に2階に上がると、まるで戸外にいるような錯覚に陥るほどの天井の装飾と人工的に川が作られていた。その川にベニスのゴンドラ船が行きかい若いカップル、熟年夫婦が楽しそうコンドラに乗り込んでいた。それを持っていたカメラで何枚も写真を撮った。

 今日は、荷物を持たず、モノレールに乗ってストリップ大通りの南部方面へ向かった。ウインホテルの裏側にモノレールの駅があり最南端のMGM・グランドで降りる。次にストリップ大通りを渡り、斜め向かいのエクスカリバーからルクソールホテルを経由し最南端のマンダレイベイホテルに到着。この間は無料トラムだった。

 マンダレイベイホテルは南国の楽園をテーマにしている。全長800mに及ぶ砂浜を備えた波のでるプールや、サメを中心に多くの魚や爬虫類が集まる水族館「シャークリーフ」は大人も子供も楽しめる人気の施設です。隣のルクソールホテルとの館内通路には、ブランドショップから個性的な店舗がズラリと並ぶショッピングセンターがあり、夜遅くまでにぎわっていた。

 マンダレイベイ ホテル内のカジノ・フロントを横に進むと世界トップクラスのフォーシーズンズホテルだ。このホテルはラスベガスで唯一、カジノがないホテルと言われている。フロントの前の花々ロビーも豪華だった。なぜか仏像も展示されていた。装飾品、絵画、シャンデリアも豪華で、東洋の仏像が多くあり、目をひいた。1階に下りる庭園らせん階段も豪華そのもの。

 30分位でマンダレイとフォーシーズンズホテルを見学し、次にその北側のルクソールホテルを見に行った。スフィンクスとピラミッドが象徴的なルクソール。古代エジプトをテーマとしたエキゾチックな雰囲気漂うホテルで、近年の改装ではコンテンポラリーな要素も加わった。エレベータ内の模様がエジプトの象形文字の様なものが描かれていて、目をひいた。
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