あとがき
文字数 1,060文字
完走お疲れ様でした。また、この文をお読みいただいて大変うれしく思います。
この物語は、「何か書きたいなあ」という気持ちはありつつも一次創作から長い間離れていた私が、久しぶりに執筆を再開する契機になった作品です。
構想自体はすぐに降りてきたものの、拙い文章しか出てこなくて筆が進まなかったり、一度決めたシナリオにひどい矛盾点を見つけたり、エーテルハートの正体の設定が二転三転したり(笑)で……
結局、完全な脱稿といえる地点に到達するまでには、約3年かかってしまいました。
結末も、当初は「喧嘩別れしたみのりとロダンが遠く離れてしまい、お互いの大切さに初めて気づく→再会を信じ続けて10年後、再会を思わせるシーンで終わる」というほろ苦いエンディングを想定していましたが、やはり「読んでよかった! と心から思えるようなハッピーエンドの方が絶対いい」と考え直し、今のエンディングに落ち着きました。
そういった経緯があるため、きまぐれシャノワールは私にとってとても思い入れの深い作品になりました。
物語の印象的なシーンで何度も出てきた「魔法の丘」は、広島市南区にある国立公園がモデルになっています。
「シナリオに絡んでくる、何か特別感のあるスポットを出したいな」と考えていたところ、「もともと広島が好きだった」「個人的に思い入れのある場所だった」ということもあり、この場所を採用しようと思いました。
海が見えて、天気のいい日などにはおすすめのスポットなので、写真をご紹介します。(2018〜2019年撮影)
状況がよくなれば、私もまた訪れたいなと強く思っています……!
おじいちゃんの広島弁監修&とっても可愛いイラストで物語に彩りを添えてくださり、また私の「創作したい!」という気持ちを強く後押ししてくださった、むかいかわず様。
久しぶりの創作で壁に当たることも多い中、あたたかく応援してくださった皆様。
何より、みのりとロダンの物語の結末を見届けていただいた読者様方に、深く感謝の意を申し上げます。
この約3年間、いわゆる「エタる」寸前に何度も何度もなりましたが、諦めなくてよかった。と痛感しています。
本編で明かせなかった謎もありますし、何よりエリザベートさんをはじめカペラ王国サイドのキャラの掘り下げがあまりできず、私自身残念だったので(笑)、いつかスピンオフ短編など書けたらな、と思っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
また、どこかでお会いしましょう!
ナナ