第2話 仮面ライダーを探偵しましたのぢゃ!【2】

文字数 1,565文字

【2】

 しかしなんですな、このたびの、NHKによるシン・仮面ライダーの制作ドキュメンタリーを観て思ったことはですな、庵野大先生は今後、この手のドキュメンタリーのオファーなんぞは受けない方がよろしい、と云うことですな。

 前回のシン・エヴァンゲリオンのドキュメンタリーの際も、

①庵野大先生監督は、ダメ出しはするけど、どこを直せばいいのか方向性を言ってくれない。
②シナリオや台本を頻繁に変更するけど、新しいシナリオがなかなか出来上がらない。
③そのせいで撮影が進まないのに、監督がなかなか現場に出て来ない。
⑤そんなこんなで、演者もスタッフも困惑して途方に暮れる。

 つーようなシーンの連続で、庵野大先生監督のワガママっぷりが白日の下に晒された感がありましたがの、このたびのシン・仮面ライダーのドキュメンタリーでは、その傾向が更に酷くなっておりましたのう。

 前作はアニメですから、アニメスタッフの困惑と絶望で済んでおりましたがの、今作は実写アクションですからの、アクション殺陣スタッフと俳優陣の大所帯を巻き込んだ、困惑と絶望の地獄絵図ドキュメンタリーが繰り広げた訳ですな。
 このたび、庵野大先生監督の血祭りに上がったのは、なんと言っても田渕アクション監督でしたのう。

「ワイヤーアクションは、物理法則から外れているから使わない!」

「殺陣の段取りなんかいらない!」

「(アクションシーンは、)出来たら全部ぶっつけ本番でやって欲しい」

「ショッカー陣に作戦が無い! 殺気が全く感じられない!」

「アクションが弱くても、ドラマとCGでカバー出来る!」

「答えは俳優のなかにある!」

「ラストシーンのアクションは、俳優陣だけで考えてやってくれ!」

 等々、庵野大先生監督からの、まるで「アクション部なんていらない!」と言わんばかりの、つーか、ハッキリと言っているような場面の連続で、ドキュメンタリーが進むに連れて、田渕アクション監督の人相が悪くなり、やつれて果て、目が死んでいく様子は、ネット界隈で話題になっておりますのう。

 寡聞にして映画を観ておらぬ儂なんぞが、聞き齧りの話を致すのは、まことに僭越ではございますがの、暴君庵野大先生監督の極めつきは、

【ドキュメンタリーのなかで、アクション監督とアクションスタッフと俳優陣が困惑と絶望を乗り越えて、侃々諤々の果に作り上げたアクションシーンが、本編ではほとんどカットされてCGに差し替えられている】

 つー事でしてな、その庵野大先生監督の非情な所業について、ネット界隈では、映画を観た方々から賛否両論が沸き起こっておりますがの、その多くは、庵野大先生監督を非難する意見が多いようですな。
 そのなかでも、儂が大ウケしたのは、

「映画にショッカーの大首領が出てこない理由が分かりました。大首領は、庵野監督だったんですね」

 つーコメントでしたわい。
 実際、舞台挨拶で庵野大先生自身が、「ドキュメンタリーの批判を受けて少し落ち込んでいる」
 みたいな事を言うておりましたから、かなり多くの方々が「庵野=暴君説」に与しておるようでございますな。

 しかし、アクションCG満載の本編の方は概ね好評のようですからの、結果的には、あのドキュメンタリーがなければ、「庵野=暴君説」も流布しなかった訳ぢゃな。

 シン・エヴァンゲリオンは興行収入100億円を達成したそうですし、そのドキュメンタリーも、100億円達成のための戦略の一環だったのかもしれませぬがの………、このたび、30億円行くかどうか危惧されておるシン・仮面ライダーでは、ドキュメンタリーが本編の足を引っ張た感がありますわい。
 今回は止めときゃ良かったのに、つー感じですな。

 漫画原作版の話をするつもりが、ついついつまらん話で終わってしまいましたわい。
 それについては、また次回じゃ!
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