第1話 仮面ライダーを探偵しましたのぢゃ!【1】

文字数 1,019文字

 このシリーズは、『シン・仮面ライダー』が公開される前後に書いたものですので、ちと以前のものでありますことを、お断りしておきますのぢゃ.

【1】

 ネットニュースやユーチューブは、一回検索するとその後、関連記事が何回も配信されます今日この頃ですのう。

 で、最近は儂のスマホには『シン・仮面ライダー』の記事や動画ばかり配信されて、いささか食傷気味なのぢゃ。

 今やすっかりアニメと特撮の巨匠となられた庵野大先生が満を持して監督なされた『シン・仮面ライダー』の第一のコンセプトは、聞くところによると、「原作に忠実に」との事でしたのう。
 しかしですな、その「原作」つーのが曲者でしてな、大先生が何を指して「原作」と言うておるのかが、どうも今ひとつ判然としませんな。

 50年前の第一作目の放映当時でも、テレビドラマ版と漫画版では内容が違っておりましてな、その頃、仮面ライダーにどハマリしておった小学5年生の儂は、当然ながらコミック本も所持しておりましたがの、漫画少年であった儂は、ドラマ版よりも、漫画版の方にシンパシーを感じておりましたのぢゃ。

 そもそも、『仮面ライダー』の企画は、テレビドラマの企画が先にありきで、テレビ局が石ノ森先生にキャラクターデザインを依頼した事から始まったのだそうですな。

 そんな開発経緯があってか、力関係で云うと、漫画原作よりもテレビドラマ版の方が強い感じで、ドラマの都合で漫画版の内容が変更されたこともあったらしいですわい。

 そんな事柄を大人になってから知るとですな、「ああ、なるほど、それでか〜」と思い当たることが多々あったのぢゃよ。

 まずね、漫画版『仮面ライダー』はね、画が粗いのよ。
 幼少の頃から、かなりの漫画少年で、石ノ森先生の作品も数多く読んでいた儂は、読んでいて「この画は本人が描いてないな」と思うことが多くてな、今で云うと「アシスタント任せ」のカットが多い気がしてたのぢゃ。

 『仮面ライダー』は、最初は『僕らマガジン』に連載されておって、テレビドラマ版の人気が出始めてから『少年マガジン』に移ったのぢゃがな、移ってからも、そんなに長く連載されずに、しかもなんかうやむやのうちに終わってしまった感があるのぢゃが、これも今思うと、テレビ版の都合に振り回された石ノ森先生が、厭気が差して途中で放り出しちゃった気がしないでもないのう。

 この件につきましては、まだ書き足りないことがありますので、次回に続きますのぢゃ。
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