第11話
文字数 1,541文字
「えっ、LAMBDAさんからお返事がきた!?」
「うん、本当は昨日には来てたっぽいけど色々あって確認できなかったんだよね…」
「色々?」
「ああ、ちょっと帰りに友達がトラブルに巻き込まれてそうなところを見かけちゃって…、まあ本人に聞いたら特になんともなかったらしいけど」
「そっか~、それならしょうがないね!それで、LAMBDAさんはなんて言ってたの?」
「ちょっと待って、今ジャスクロを開くね」
口でなんとなく言うよりチャット画面を直接見せた方がいいだろうと思いゲームを起動した。それだけでなく送られてきた内容からしてほむらにも一緒に返信の文面を考えて欲しいとも思ったのだ。
”LAMBDA”≫”ミサキ”:チャットありがとう。ボク、ランカー同士でもあまり交流しないから確かに話しかけづらいかも
”LAMBDA”≫”ミサキ”:そうだ、チームのランカーって珍しいから色々聞かせてよ
「わわっ、本物だー!本当にLAMBDAさんからチャットが来てる!」
「私たちに興味を持ってくれてはいるってことだよね?」
「だね!交流一切ナシ!のソロプレイヤーさんって聞いてたけど…」
「それはほら、私たちが珍しかったからじゃない?”ランカー同士では交流はしない”って言って一旦は遠ざけようとしてるけど、後から”色々聞かせて”って送ってるし」
「全然意識してなかったけど2人プレイが活きるとは!ていうか、なんで逆に他のランカーの人はソロプレイヤーしかいないんだろう…お友達がいないのかな?」
「うっ…、ほむらそういうことは言っちゃダメ…」
「いや、なんで有河先生がダメージ受けてるの!?」
「身に覚えがあるし…」
「えー、そんなこと言ったらあたしだってあんまりお友達いないもん!まあ今は有河先生がいるけど…って待って!あたしが一方的に友達になったと勘違いしているだけかも!?有河先生にとっては何故かついてくるうっとおしい馬鹿でしかないかも…」
「待て待て待て、そんな暴走しないで。大丈夫ちゃんとほむらのことは友達だと思っているから。それよりこっちに話を戻そう?せっかくLAMBDAと話すチャンスなんだし…」
「そうだったね!脱線してごめんなさい!えっと、LAMBDAさんが聞いてるのはマルチってどんな感じかってことかな?」
「それと多分私たちのプレイスタイルについても知りたがっているのかな」
「そっかー、なら2人で集まってやってることも話した方がいいのかな」
「そうだね。こういうオンラインゲームだっけ、では珍しいって聞いたけど」
「そうだよね、普通マイクで喋りながらそれぞれ自宅でやったりとかするし…。うん、その話でいこう!」
「…よし、こんな感じかな?送るよ」
「ドキドキ…」
”ミサキ”≫”LAMBDA”:お返事ありがとうございます。私たちのプレイスタイルについて聞きたいとのことでしたが、基本簡単なデイリークエストは個々で、ランキングに直結するようなクエストは2人で対面プレイをしています。友人同士なので集まって空気感を共有したいというのもありますが、互いの状況を確認しながら遊ぶという点ではオンラインマルチより良い環境かと思っています。
「送ってから思ったけどさ~」
「な、なに!?何かまずいことでも…」
「いや、有河先生の文章硬くない?なんていうかその…ビジネス文?みたいな感じ」
「だって、LAMBDAが狩生先輩だとしてもゲーム上では全く知らない人なんだし…」
「ゲームの中でしか会わない人なんだしみんな気にしないけどな…LAMBDAさんだって最初からタメ口でしょ?」
「うーん、それでも私はそういうとこちゃんとしておきたいから」
そうは言っても先程送ったチャットを思い出しながら”こっちこそ話しかけづらい人に見えるかな…”と恥ずかしく思い反省した。
「うん、本当は昨日には来てたっぽいけど色々あって確認できなかったんだよね…」
「色々?」
「ああ、ちょっと帰りに友達がトラブルに巻き込まれてそうなところを見かけちゃって…、まあ本人に聞いたら特になんともなかったらしいけど」
「そっか~、それならしょうがないね!それで、LAMBDAさんはなんて言ってたの?」
「ちょっと待って、今ジャスクロを開くね」
口でなんとなく言うよりチャット画面を直接見せた方がいいだろうと思いゲームを起動した。それだけでなく送られてきた内容からしてほむらにも一緒に返信の文面を考えて欲しいとも思ったのだ。
”LAMBDA”≫”ミサキ”:チャットありがとう。ボク、ランカー同士でもあまり交流しないから確かに話しかけづらいかも
”LAMBDA”≫”ミサキ”:そうだ、チームのランカーって珍しいから色々聞かせてよ
「わわっ、本物だー!本当にLAMBDAさんからチャットが来てる!」
「私たちに興味を持ってくれてはいるってことだよね?」
「だね!交流一切ナシ!のソロプレイヤーさんって聞いてたけど…」
「それはほら、私たちが珍しかったからじゃない?”ランカー同士では交流はしない”って言って一旦は遠ざけようとしてるけど、後から”色々聞かせて”って送ってるし」
「全然意識してなかったけど2人プレイが活きるとは!ていうか、なんで逆に他のランカーの人はソロプレイヤーしかいないんだろう…お友達がいないのかな?」
「うっ…、ほむらそういうことは言っちゃダメ…」
「いや、なんで有河先生がダメージ受けてるの!?」
「身に覚えがあるし…」
「えー、そんなこと言ったらあたしだってあんまりお友達いないもん!まあ今は有河先生がいるけど…って待って!あたしが一方的に友達になったと勘違いしているだけかも!?有河先生にとっては何故かついてくるうっとおしい馬鹿でしかないかも…」
「待て待て待て、そんな暴走しないで。大丈夫ちゃんとほむらのことは友達だと思っているから。それよりこっちに話を戻そう?せっかくLAMBDAと話すチャンスなんだし…」
「そうだったね!脱線してごめんなさい!えっと、LAMBDAさんが聞いてるのはマルチってどんな感じかってことかな?」
「それと多分私たちのプレイスタイルについても知りたがっているのかな」
「そっかー、なら2人で集まってやってることも話した方がいいのかな」
「そうだね。こういうオンラインゲームだっけ、では珍しいって聞いたけど」
「そうだよね、普通マイクで喋りながらそれぞれ自宅でやったりとかするし…。うん、その話でいこう!」
「…よし、こんな感じかな?送るよ」
「ドキドキ…」
”ミサキ”≫”LAMBDA”:お返事ありがとうございます。私たちのプレイスタイルについて聞きたいとのことでしたが、基本簡単なデイリークエストは個々で、ランキングに直結するようなクエストは2人で対面プレイをしています。友人同士なので集まって空気感を共有したいというのもありますが、互いの状況を確認しながら遊ぶという点ではオンラインマルチより良い環境かと思っています。
「送ってから思ったけどさ~」
「な、なに!?何かまずいことでも…」
「いや、有河先生の文章硬くない?なんていうかその…ビジネス文?みたいな感じ」
「だって、LAMBDAが狩生先輩だとしてもゲーム上では全く知らない人なんだし…」
「ゲームの中でしか会わない人なんだしみんな気にしないけどな…LAMBDAさんだって最初からタメ口でしょ?」
「うーん、それでも私はそういうとこちゃんとしておきたいから」
そうは言っても先程送ったチャットを思い出しながら”こっちこそ話しかけづらい人に見えるかな…”と恥ずかしく思い反省した。