第1話 ユラギカゼ
文字数 476文字
僕は、風。
みんな、僕をユラギカゼって呼んでる。
僕はまだ生まれたばかりの子供で、ずっと風仲間と旅をしている。
空にいると一所 にとどまれない僕は、たまに地上に降りる。
僕はお祭りが好きなんだ。
青空の広がるそこは、あちらこちらで祭りの最中だ。
ずっとずっと空はお天気で、ずっとお祭りが続いている。
僕はしばらくここでお祭りを楽しむことにした。
ほら、今日もお祭りの音がする。
楽しそうな人間を見ると、嬉しくて降りて行く。
僕は、人間が好きだ。
人間が集まってお祭りをしていると、友達と一緒に降りて行き、ゆっくり上空を回りながら眺めている。
手を取り合ってダンスして、口づけして恋をしている。
きれいだ。
ぴかぴかしている。
あれ?!ここには小さな人間が増えている。
きっと、恋がいっぱいなんだ。
恋すると、愛が生まれて小さな人間になる。
僕は、人間になってみたい。
山向こうでもお祭りが始まったらしい。
楽しい、楽しい、人間はお祭りが好きだ。
ドンドンドンドン、ダンダンダンダン
太鼓の音に心が躍る。
僕は、
ああ、僕は、
僕は、人間が好きだ!
僕は、もっともっと人間に近い所にいるカミになろうと思った。
みんな、僕をユラギカゼって呼んでる。
僕はまだ生まれたばかりの子供で、ずっと風仲間と旅をしている。
空にいると
僕はお祭りが好きなんだ。
青空の広がるそこは、あちらこちらで祭りの最中だ。
ずっとずっと空はお天気で、ずっとお祭りが続いている。
僕はしばらくここでお祭りを楽しむことにした。
ほら、今日もお祭りの音がする。
楽しそうな人間を見ると、嬉しくて降りて行く。
僕は、人間が好きだ。
人間が集まってお祭りをしていると、友達と一緒に降りて行き、ゆっくり上空を回りながら眺めている。
手を取り合ってダンスして、口づけして恋をしている。
きれいだ。
ぴかぴかしている。
あれ?!ここには小さな人間が増えている。
きっと、恋がいっぱいなんだ。
恋すると、愛が生まれて小さな人間になる。
僕は、人間になってみたい。
山向こうでもお祭りが始まったらしい。
楽しい、楽しい、人間はお祭りが好きだ。
ドンドンドンドン、ダンダンダンダン
太鼓の音に心が躍る。
僕は、
ああ、僕は、
僕は、人間が好きだ!
僕は、もっともっと人間に近い所にいるカミになろうと思った。