ワンダーアイドル・アプル~りんごの魔女も輝きたい!
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文字数 1,099文字
あのねぇ。そんな何だかわからない鏡の言うこと、本当に信じるの?
ほかの世界なんてあるわけないじゃないの。
仮にほかの世界やアイドルが本当にあったとしても、
ほかの世界と同じことをここでやってうまくいく保証なんてないじゃないの。
ムッ。――私、絶対にあんな王様のお嫁さんになんかならないんだから!
そ。それなら何も言わないけれど。まあ、せいぜい無駄な努力をすればいいじゃない。
おーっほっほっほ!
そうだとしても、あんな王様と結婚しろだなんて!
私、まだまだ結婚するには若すぎるし、王様だっておじさんだし……
何より、王妃様が亡くなって一年経ったばかりで新しいお嫁さんを探すような人と結婚なんて絶対にイヤ!
――って、ちょっと! だから私はかわいい以外に取り柄ないんだってば。
それ、褒めてるように見せかけて結局けなしてない?
いやー、ボロボロの劇場だったけど、ちゃんと掃除すれば意外ときちんとなるものね!
ミスター・ミラーで見たアイドルの舞台には、まだまだキラキラが足りないけど、それでも初ライブには十分って感じ!
普通は初回からそう集まるものでもないようですが……アプルはかわいいですからね。
それなりの集客は見込めるでしょう。
なんでそんな微妙によくないことを言うのよ……。
まあ、ミスター・ミラーが言うことなら本当なんでしょうけど。
まぁ、なんにせよ、その「それなり」のお客さんにも、最高に満足して帰ってもらいたいもの。
衣装選びもがんばらないと!
★いいね!
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【アプル】ワンダーランドの片隅で暮らしている、りんごの魔女。世界で二番目にかわいいけど、魔法の腕前はイマイチ。かわいいことを生かして、自分らしくキラキラ輝きたいから、アイドルを目指します!
【ミスター・ミラー】
ホワイト城の物置きにあった、しゃべる魔法の鏡。
アプルにアイドルという存在を教え、
その後も時折アドバイスを伝える。
【カーレン】
赤いくつをはいた、ダンスが好きな少女。
両親を亡くしているが、ちょっとしたきっかけでメイド長の養子になる。
振付師としてアプルを支える。