ワンダーアイドル・アプル~りんごの魔女も輝きたい!
前のエピソードへ「真っ赤なコーデでライブ!」
文字数 1,127文字
――あれ? また何もない夢?
ええ、今日のライブも素晴らしいキラキラでした。
おかげでまた、こうして夢に出てくることができました。
逆にキラキラがないと夢に出てこれないってこと?
キラキラがないとどうにもならないこと――って、もしかして、
あなた、何かの悪い魔法にかけられているとか?
やっぱりそうなの!? それなら……私、あなたを助けたい!
いいですか? アプル。
私が戦っている悪い魔法はおそろしく強大なのです。
このような危険な争いに、あなたを巻き込むわけにはいきません。
うう……「おそろしく強大」なんて言われちゃうと、たしかにちょっと怖いかも。
うん、確かに怖いよ。正直あんまり首をつっこみたくはないかも。
――でもでも、目の前で困ってる人を放っておくなんてできないよ!
お願い、私にも何か手伝わせて!
「目の前で困ってる人を放っておくなんてできない」ですか。
カーレンの時もそうでしたが……。
アプル、どうやらあなたの取り柄がかわいいだけだなんて、
あなたは自分の良いところをよくわかっていないようですよ。
そろそろ夜が明けるようです。
しかし、アプルのライブがあれば、またすぐにお会いできるでしょう。
ふふふ、それでは。
これからもファンとして、アプルを見守っていますよ。
まだいっぱい聞きたいことが――!
アイドルはじめてから、たまーに変な夢を見るんだー。
まあ、怖い夢とか悲しい夢じゃないだけマシだけど。
普通の鏡はわかりませんが、私は魔法の鏡ですから。
教えて教えて!
朝まで覚えていられないのですよ。
私はアプルと起きて見るアイドルの夢の方が好きですから。
よーし、今日もアイドルがんばるぞー!
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【アプル】ワンダーランドの片隅で暮らしている、りんごの魔女。世界で二番目にかわいいけど、魔法の腕前はイマイチ。かわいいことを生かして、自分らしくキラキラ輝きたいから、アイドルを目指します!
【ミスター・ミラー】
ホワイト城の物置きにあった、しゃべる魔法の鏡。
アプルにアイドルという存在を教え、
その後も時折アドバイスを伝える。
【カーレン】
赤いくつをはいた、ダンスが好きな少女。
両親を亡くしているが、ちょっとしたきっかけでメイド長の養子になる。
振付師としてアプルを支える。